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新星と契約もなぜ平然? ルドビグ・アバーグが静かにタイトリスト総合契約になっていた

先週からタイトリスト総合契約となった、ルドビグ・アバーグ(GettyImages)

先週の男女ペア戦「グラント・ソーントン招待」で、ルドビグ・アバーグのキャディバッグがタイトリストロゴに変わった。これまでボールのみタイトリスト契約で、クラブは契約外で同社製を使用していた新星は、先週からクラブも総合契約。最終ラウンドのベストボール戦で「60」(12アンダー)をマークし、通算24アンダーの3位で大会を終えた。
 
「タイトリストブランドアンバサダーになったルドビグ・アバーグは、NEW T100アイアンにスイッチして『グラント・ソーントン招待』に臨みました。ここまで『T100』の前モデルを使用していたアバーグですが、大会の1週間前にタイトリスト プレーヤープロモーションディレクターのJ.J.ヴァンヴェゼンビークとNEW T100のテストを行いました。
 
ヴァンヴェゼンビークは『彼はNEW T100の構えやすさとソール抜けの良いフィーリングがとても気に入ったようです。(データ上も)ロングアイアンでは必要なスピンをキープし、ショートアイアンでは過剰なスピンを抑えることで、より優れたコントロール性能を獲得することもできています』と話しています」(アクシネットジャパンインク広報)

MLB・大谷翔平のドジャース契約や、ジョン・ラームのLIV移籍など、大物選手の巨額契約が世を賑わせる昨今、タイトリストはいたって静かだ。何しろアバーグはアマ世界ランク1位からプロ転向した今年すぐに欧・米で勝利し、現在PGAツアーのSG:オフ・ザ・ティ「0.982」は2位。SG:トータルも10位、パーオン率「73.33%」は3位と、並外れた実力者との契約なのに、なぜここまで静かなのか。
 
他社なら期待の新星との契約でプレスリリースが出てもおかしくない。ところが、アクシネットジャパンインクの広報担当は「タイトリストは一人の選手にフォーカスしないため、期待の若手だからといって、契約締結でプレスリリースすることはないです。これまでもそうですし、おそらくこれからも」と話す。
 
同社のツアー担当者も「個人的には彼のアマ時代からその実力に注目し続けてきましたが、社内でアバーグ選手との契約が話題になることはないです。これまで通り、世界トップ選手のどれだけの人数が、製品を認めるのか? 誰か一人の選手が認めるのではなく、トップ選手の大多数が認めなければ、最高の製品・品質とは呼べないですから」と言う。
 
強い選手と契約しても、平然とするタイトリスト。マネーゲームや喧伝には与しない、ブレない姿勢が今も昔も貫かれている。アバーグのタイトリスト製ギアは『プロV1x』ボールの他、『TSR2』ドライバー、『718 T-MB』アイアン(2I)、『New T100』アイアン(4I~PW)、『ボーケイSM9』(50.08F、54.10S、60.08M)となっている。

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