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「若手にも飛距離の差をそこまで感じなかった」 宮本勝昌が先週からニューボールを投入

宮本勝昌はニューボールに手応えを感じている(撮影:ALBA)

<日本プロゴルフシニア選手権 事前情報◇3日◇サミットゴルフクラブ(茨城県)◇7023ヤード・パー72>
 
国内シニアツアーの公式戦「日本プロゴルフシニア選手権」が明日5日(木)から4日間競技で開催される。8月の「ファンケルクラシック」でシニアツアー初優勝を挙げた宮本勝昌は、ニューボールに好感触を得ている。

前週はレギュラーツアーの「バンテリン東海クラシック」に出場。そこから『TOUR B X』の24年モデルとみられるボールを投入した。2年おきにモデルチェンジが行われるブリヂストンゴルフのツアーボール、しっかりした打感の『TOUR B X』と、ソフトな打感の『TOUR B XS』。現行モデルは2022年の2月発売で、同じサイクルなら来年早々に、矢印のデザインが一新された最新モデルが店頭に並ぶことになる。
 
「僕は先週から使い出して、ドライビングディスタンスがけっこういっていましたね」。宮本の大会4日間の平均飛距離は290.5ヤードで全体29位タイ。単純比較はできないが、シーズンの成績が287.77ヤードで75位であることを考えると、確かに飛距離が伸びている。「若手にもそんなに遜色ないというか、去年とか今年の春先に感じた飛距離の差をそこまで感じなかった」と、ニューボールの飛距離には手応えを感じている。
 
レギュラーでは「ウィークポイント」に感じている飛距離も、シニアでは「アドバンテージ」。7月の「日本プロゴルフ選手権」で投入した新ドライバー、『B2 HT』との相乗効果で飛距離が伸び、シニアツアーではより有利にプレーを進めることができそうだ。
 
では、ショートゲームでの感触は? 「アプローチとパターに関しては(現行の『TOUR B X』と)基本は変わってないですけど、打ち比べると、ちょっとソフトになったような感じもしました。『TOUR B X』の場合はちょっと甲高い音が出やすいんですけど、それが少し軽減されたような印象はあります」。アイアンやアプローチでフィーリングが大きく変わらなかったことが、すぐに試合で投入できた要因でもある。
 
一方、今週から新『TOUR B XS』を手にした寺西明も即投入を決めた。「ドライバーは飛ぶし、アイアンも風に強いし、ウェッジも止まるし、何よりもパターの転がりが最高に良くなったから、全部合格点やね。これだけ良いボールは久しぶり。全然違う。ビックリした」と絶賛。20年のシニアツアー賞金王もボールの進化を感じている。
 
シニアツアー2年目のシーズンを送っている宮本の賞金ランキングは現在2位。首位を走るプラヤド・マークセン(タイ)とは約107万円差で、今大会の優勝賞金1000万円を獲得すれば、一気に逆転することができる。「毎週毎週違うコンディションになるので、そういった意味では自分のパフォーマンスが毎日100%出せるような状況を作らなきゃいけない。日曜日のバックナインでしっかり優勝狙える位置にいることが大事かなと思います」。飛距離が伸びたニューボールで、シニアツアー公式戦の初制覇を目指す。

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