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石川遼、帰国初戦で17位発進 首位の河本力には「あいつはそういう子(笑)」

石川遼は笑顔でホールアウト(撮影:福田文平)

<JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品 初日◇22日◇西那須野カントリー倶楽部(栃木県)◇7036ヤード・パー72>

先週の「全米オープン」をトータル14オーバー・63位で終え、悔しい気持ちを胸に日本へ帰国した石川遼。今週はジャパンゴルフツアー選手会の主催大会に出場し、5バーディ・1ボギー「68」の4アンダー・17位タイで初日を滑り出した。

帰国後すぐの試合とあって体調が心配されたが、「全米オープンを振り返って、明確に見えてきたことがある。それを今週からすぐに実践ができる。それがモチベーション」になっているようで、表情はいたって明るい。「この1週間でどんどんやっていきたい」と気持ちはすでに前向きだった。

2週間ぶりの国内戦は悪天候の中、10番からのスタート。朝一のティショットはフェアウェイど真ん中を捉えた。ギャラリーから「おお! ナイスショ!」と歓声を引き出した。セカンドショットではピン奥に着弾したボールがバックスピンで戻り、約1メートルにつけるなど、出だしから観客を沸かせた。

だが、前半はパッティングに苦しむ。何度かバーディチャンスにつけるも、ボールはカップの横スレスレの位置を通過。「グリーンのタッチがなかなかイメージ通りにいかなくて。どれぐらいしっかり打てるのか」がつかめなかった。だが、「スピードとラインの読みが18番でやっと合った感じです。そこから、残りの10ホールは良かった」と18番のバーディから好転。後半はボギーなしで3つスコアを伸ばし、「全体的に悪くない」一日を終えた。

ホールアウト後、今大会の中継をしているABEMAの放送席に呼ばれた石川。この日8アンダーを叩き出した同組の河本力も同席し、「あしたは遼さんがスコアを出しますよ」とニヤリ。「きょうの何を見てそう思ったのかわかりませんけどね。あいつはそういう子なんです(笑)」とあきれつつも、満更でもなさそう。どこか弟を見守るような、優しい眼差しだった。

「本当に、最高なヤツなんですよ。力も(中島)啓太もめちゃくちゃかわいい。ゴルフは可愛くないですけど(笑)。めちゃくちゃ可愛い子たちで。やっぱり、うん…。今年の残りの試合で、彼らと優勝争いを一回でも多くしたい」。これが石川にとって一番のモチベーションだ。(文・高木彩音)

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