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イ・ボミ、今季初の決勝進出へ吉兆 特注インソールで「真っすぐ立てるようになりました!」

いつも右に傾いていた? イ・ボミが特注インソールで予選通過へ吉兆(撮影:上山敬太)

<富士通レディース 事前情報◇12日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

イ・ボミ(韓国)の日本ツアー引退まであと2試合。明日13日(金)に開幕する「富士通レディース」と次週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディス」を残すだけとなった。引退を発表した当初は富士通レディースの出場は考えていなかったが、急きょ参戦を決めた。

「韓国ツアーで1試合予定していたのですが、スケジュールの都合でキャンセルをして日本の試合に出ることにしました。調子ですか? 悪すぎます」と、笑いながら複雑な表情を見せた。

引退を決めたからといって、のんびりプレーをするつもりはない。だが、今季はこれまで6試合に出場してすべて予選落ち。自分の不甲斐なさを恥じ、スイングを立て直したいという強い思いを抱いている。

「体を回そうとしすぎてフラットに振り上げ、低いトップになっているんです。もっとクラブを立てたトップを作りたい。でも意識して立てると、クラブが外から下りてきてしまう。左サイドにうまく乗れないこともあります」と現状を説明し、「ちょうどその中間で振りたいのに、うまくいきません」と悔しそうに続けた。

とはいえ、朗報もある。実は足の長さが左右で微妙に違っていて、いつも右に傾いていたのだという。そこでオーダーメイドの特注インソールを作り、左右の足の長さをそろえたのだ。

「スイング中は分からないんですが、歩いているときは体が傾いているのが分かります。それがインソールのおかげで、真っすぐ立って歩けるようになりました」

スイングが崩れていたのは、左右の足の長さの違いだけが原因ではないだろう。だが、不自然に右に傾いていた軸が真っすぐになったことで、左サイドへの体重移動はこれまでよりも容易になるはず。

「今週は予選を通って、3日間プレーできるように頑張りたいです。今年は悪い結果ばかりでしたが、たくさんの応援で楽しい気持ちもありました。明日からも、ストレスなく楽しくラウンドできればいいと思います」

昨季は14試合に出場し、唯一、本大会でトップ10(単独9位)に入っている。「好きなコースです」とも話しているし、結果にこだわる勝負師としての強い意地もある。きっと、最終日に笑顔でホールアウトする姿を見せてくれるだろう。(文・河合昌浩)

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