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ラウンド後の「タラ、レバ」はOK! 「我慢できないショット」を記憶すると上達の道が見えてくる【心理学者に聞く】

「我慢できないショット」が出たらスコアカードにメモ。ラウンド後、それを見ながら「日付け」「コース」「ホールNo.」「使用クラブ」「我慢できない理由」「解決策」を整理する。それを次の練習に生かせば苦手を克服できる  イラスト/タカセマサヒロ

「あそこで引っかけていなかったら、あのホールはダボにならなかったのに」とか、「あのアプローチが寄っていれば、100を切れたのに」というように、ラウンド後、ついつい愚痴をこぼしてしまうことがありますよね。俗にいう「タラ、レバ」。

終わってからグチグチ言うのはあまりよろしくないという風潮が日本にはあります。しかし、実際は、この「タラ、レバ」にこそ、上達のヒントが隠されているのです。

どういうことなのか? 「もし、あのミスがなかったら…」というショットがあれば、それをうやむやにするのではなく、しっかり記憶して、同じミスが出ないように練習をする。そうすれば、同じミスをする確率は低くなるし、同じホールはもちろん、似たようなホールでも不安を抱くことなくショットを打てるようになるからです。

もしアナタが本気で上達したいと思っているのなら、次のラウンドから「我慢できないショット撲滅ノート」を作ることをオススメします。具体的には、ラウンドでミスをして、「これは我慢できない」と思ったら、スコアカードにそのミスをメモしておきます。そして、自宅に帰ってからでいいので、「日付け」「コース」「ホールNo.」「使用クラブ」「我慢できない理由」「解決策」を記入します。そして次の練習では、解決策を基にショット練習をすればいいのです。

注意点としては、「我慢できないショット」をできるだけ絞ること。あまり多過ぎると焦点がぼやけてしまうので、ノートに記すのはせいぜい1ラウンドで3ショットまでにしましょう。

こうやって我慢できないショットを一つひとつ潰していくことで、苦手なショットやクラブもどんどん減っていくし、それに伴って大叩きも確実に減ります。ぜひ一度試してみてください。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』867号より抜粋

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