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315ヤードの名物10番ホールをどう攻める? 世界トッププロたちの答えは

リビエラ名物の10番パー4。どう攻める?(撮影:GettyImages)

<ジェネシス招待 初日◇15日◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322ヤード・パー71>

リビエラCCの名物となっている10番パー4。ゴルファーたちから「世界最高のパー4」と呼ばれるこのホールは、たった315ヤードしかない。だが、距離が短いからと侮るなかれ。グリーンはバンカーに囲まれ、1オンを狙ってグリーン右に外せば大きなトラブルにつながる。小高くなったティイングエリアからミドルアイアンでクロスバンカーを避けることは可能だが、右から左へ急傾斜するグリーンへのアプローチショットが難しい。そんな名物ホールを世界のトッププロたちはどのように攻めたのか。初日のデータを見てみよう。

出場選手70人中、バーディが28人、パーが33 人、ボギーは9人。日本勢で唯一出場している松山英樹はバーディを奪取してみせた。ティショットでどのクラブを選択したか確認できなかったが、グリーン手前のフェアウェイやや右サイドに運んだ。残り30ヤードのアプローチショットをもう少しでカップインというところまで寄せ、楽々バーディを奪った。

10カ月ぶりのツアー復帰となるタイガー・ウッズ(米国)はドライバーを握り1オンを狙った。グリーンに着弾するも、止まらず奥のバンカーへ。そこからセカンドショットを打つも、傾斜に流されフェアウェイまでこぼれ落ち、結局3オン2パットのボギーとした。「タイガー・ウッズが勝てないゴルフ場」ともいわれるリビエラ。「このコースではなぜかずっとパットが上手くいかない」と過去最高成績は2位。苦手意識があるのかもしれない。

また、3オーバー・64位タイと出遅れたローリー・マキロイ(北アイルランド)は、3ウッドで285ヤードのショットを放ち、見事1オンに成功。2パットでバーディとした。7アンダー・単独首位のパトリック・キャントレー(米国)も1オン狙いでドライバーを選択。ティショットはグリーン右サイドを囲むバンカーに入れた。そこから絶妙なバンカーショットを放つも、やや距離のあるバーディパットを残し、2パットのパーとした。

過去10シーズンのデータを見ると、75ヤード以内からパーオンに成功した確率はツアー最低の62.45%。75ヤードという距離に限れば、ツアーで最もパーオンが難しい。それがリビエラの10番ホールだ。初日ということもあり、多くの選手がティショットでドライバーや3ウッドを握り、グリーンを果敢に狙った。1オンの誘惑に乗るか、それとも手堅く攻めるか。2日目以降の攻め方にも注目だ。

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