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笑顔と涙があふれた! 日本ツアーラストを迎えたイ・ボミは「もうとっても“幸せ”です」

日本ツアー最後となったイ・ボミ。最後は笑顔でラウンドを終えた。(撮影:福田文平)

<NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 2日目◇20日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6495ヤード・パー72>

2015、16年に賞金女王を戴冠し、その愛くるしいルックスから「スマイル・キャンディ」として日本の多くのファンに愛されたイ・ボミ(韓国)。今週のホステス大会「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で日本ツアーから引退する。

初日は11オーバー・107位で終え、予選突破が絶望的な状況で2日目を迎えた。1番のスタートホールから、ピンクのオリジナルグッズで染まる大ギャラリーがつめ詰めかける中、ボミの目には“涙”が。「(顔見知りの)小さい子が泣いているのを見て泣いてしまった。最初に会った時は7歳ぐらい。今は中学で凄くゴルフを楽しんでいる。その顔を見て泣きました」と心優しいボミの性格が良く表されていた。

大声援の中、1番をティオフ。パーに終わるが、見せ場は2番だった。ピンまで128ヤードを9番アイアンで放ったショットは、ぴったりピンにつけた。賞金女王に輝いた全盛期のショットそのものだった。「これが私のアイアンショット。昔のボミ、自信満々だった時のボミに戻った気がします」と誇らしげに振り返った。

そして、この日のスコアをイーブンパーで迎えた最終18番。雨の中、ボミのために駆けつけたギャラリーに迎えられた。「泣くんじゃないかなと思ったのですけど、本当の心は今まで頑張ったねって思って。しっかりした気持ちで。たぶんあとお母さんがいたら泣くと思いますけど」と回想しながら18番のフェアウェイを駆け上がった。

ホールアウト後は、同組の上田桃子、小祝さくらと抱擁。「ほんとにいいラウンドだった」と話しながら、ギャラリーからは「ありがとう、お疲れ様!」の声が鳴り止まなかった。

試合後、公式会見に臨んだボミは、「もうとっても“幸せ”です。今日は皆さんの応援があって今日はとっても良いゴルフが出来たので、この感じだったら明日も回りたかったなって思いました」と満面の『キャンディ・スマイル』で答えた。 

11年間、ボミを応援し続けた日本のファンに対しては、「私の日本語では私の感謝の気持ちが伝えられないかなと思っているのですが、本当に今まで応援してくださって、ありがとうございました」と感謝の言葉を忘れなかった。(文・神吉孝昌)

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