• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 「来られると思っていなかった」 手術を乗り越えて…原英莉花が“吉兆”とともに挑む最終戦

「来られると思っていなかった」 手術を乗り越えて…原英莉花が“吉兆”とともに挑む最終戦

激動の1年を最高の形で締めくくりたい(撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇22日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>

「日本女子オープン」覇者の肩書とともに、原英莉花は最終戦に戻ってくることができた。昨シーズンは出場を叶えたものの、それはメルセデス・ランキング31位につけていた『ランキング上位者』での資格だった。『優勝者』として出場できることについて、「気持ちとして全然違うなあと思う」という。

今年は大きな決断をした一年でもあった。5月に急きょ椎間板ヘルニアの手術を受け、ツアーを一時離脱。リハビリを重ね、8月に復帰した。「そもそも、離脱したときにここ(最終戦)に来られると思っていなかった部分もあった。いまここにいられることが、すごくうれしい」。それが日本女子オープンの勝利によるものであれば、なおさらだ。

1年ぶりにみたコース。ラフは「絶対に長いと思う。密度もある」と印象を話し、「打ち方等々バリエーションを思い出したい」と攻略ポイントを引き出す。「意外と止まる印象」というグリーンはコーライ芝だが、風による影響も考えながら攻略を練っていく。

最近は、スコアが良くてもそれに自身の感覚が伴わない…ということも多くあったが、「少しは良くなってきたかな」。狂ってきたショットのアライメントの修正に力を入れつつ、「どういう球を打つのかを考えながら、組み立てるようなゴルフをしたい」と集中する一打を積み重ねたいところ。

激動の一年も、これが本当の最後。「勝ちたい気持ちはあるし、それこそ最終戦。思い切ったプレーがしたい」と1週間を見据える。これまで課題と向き合いながら、試行錯誤を繰り返しながら、着実に一歩ずつ前に進んできた。「どれくらい調整できたのかなという集大成」として、最高の締めくくりを目指していく。

ちなみに、2020年に日本女子オープンを制した時は、このリコーでも勝利を飾った。その“吉兆”も感じながら、フラワーシャワーの中心に立つイメージを膨らませていきたい。(文・笠井あかり)

関連記事