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ルーキーは12人が出場 高校3年生の18歳・菅楓華が首位発進「プロテストと違う緊張も…」

高校3年のルーキー・菅楓華が首位タイ発進(撮影:福田文平)

<JLPGA ファイナルQT 初日◇28日◇葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース(静岡県)◇6421ヤード・パー72>

11月の最終プロテストに合格者21人のうち12人が、来季レギュラーツアー出場権を争っている。そのうちのひとり、高校3年生の菅楓華(すが・ふうか)が5バーディ・1ボギーの「68」でプレーし、4アンダー・首位で滑り出した。

朝イチのトップスタート。1番パー5で残り65ヤードから58度のウェッジで80センチにつけて、“おはようバーディ”を奪ったいい流れがホールアウトするまで続いた。バックナインではかなり強い風が吹き、難易度はより増したが、アプローチで寄せてパーをセーブし続ける。そして終盤の16番、17番でショットを1メートルにつけて連続バーディ。「風が強い中でのアンダーはすごい大きいと思う」と満足感にあふれた一日だった。

宮崎県宮崎市出身の18歳。プロテスト合格の反響は大きく、学校では『サイン頂戴!』と友人たちから声がかかった。「まだ考えていなかったからこれからです(笑)」と初々しく笑う。プロテスト後は「QTファーストもすぐだったので…」と休む暇なく調整を進めた。「プロテストと違う緊張感もありましたし、勢いそのまま行きたい気持ちが強かった。3日目までは気持ちの面で焦っていたけれど、目標に向かって回るだけと考えたらよかった」と、C地区でのファーストQTを11位で突破して、ファイナルに進んだ。

自信があるのはショットで、得意クラブは9番アイアン。プロテスト後はその長所を磨き、そのショットで生み出したチャンスを決め切るためのパターの練習に励んだ。最終プロテストが行われたJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)で培った風への対応力を葛城でも発揮。「良い練習になりました」とマネジメントを組み立てながらプレーすることができた。

ここで35位以内に入ると、来季レギュラーツアーの前半戦出場権が獲得できる。「あしたからも長い一日になるけれど、悪かったところを修正して、またあした挑みたい」。残り3日間も目の前の一打に集中していく。(文・笠井あかり)

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