大器の片りん見せた! 24歳・清水大成が堂々「65」でトップ3入り

ニューヒーロー候補・清水大成が最終日もビッグスコアをマークした。(撮影:ALBA)

<横浜ミナトChampionship ~Fujiki Centennial~ 最終目◇6日◇横浜カントリークラブ(神奈川県)◇7231ヤード・パー71>

降雨によるコースコンディション不良のため、競技が一時中断するアクシデントに見舞われた最終日。3時間22分の中断を挟み、目まぐるしく変わる天候が選手を苦しめた中、単独3位に食い込んだのは24歳の清水大成だった。

2日目に「61」という驚異的なスコアを叩き出した清水だが、前日は「74」で失速した。首位とは5打差がついたが、この最終日は1イーグル・5バーディ・1ボギーの「65」。トータル11アンダーまで伸ばす見事なプレーを披露した。

特に337ヤードの15番パー4では、圧巻のイーグルを決めて大器の片りんを見せつけた。プレーを終えた清水は、「パー5(14番)から全部獲れば(優勝も)あるのかなって思いながらやってたんですけど。15番のイーグルは、まさか入るとは思ってなかった」と振り返った。

60度ウェッジで決めたイーグルは、カップの左にキャリーしたボールがスピンで戻って入ったものだったが、「ピンまで40ヤードくらい。落とし所はあんまりなかったんですけど、ボールのライも良くて、ちょっとスピンを入れてグリーンに傾斜も使って寄せていくようなイメージで打ったら、本当にその通りになった。完璧な入りでした」と自画自賛した。

さらに「そのあと17番でバーディ獲れて、18番でも獲れたらもう少しプレッシャーかけられるんじゃないかなって思って(パットを)打ったんですけど、ショートしちゃったんですよ。それがすごい悔しかった」と胸の内を明かした。

やり切れなかった思いは他にもある。唯一ボギーを打った8番だ。

「あのホールは初日もトリプルボギーを打ったホールで、今日はブッシュに入って、そこから出せずでボギー。1オンを狙った結果なのでしょうがないですけど、自分の持ち味なのでもっとちゃんと打てるようになれば」と課題を明確にし、すでに目線は先を見据える。

単独3位という順位には「今日はもっと最終組の近くで、序盤から優勝争いしながらプレーしたかった。それでも最終日伸ばしてこの順位で上がれたことは素直にうれしいです」と自身の成長を喜んだ。

圧倒的な飛距離を武器に、スケールの大きいプレースタイルが信条の清水だが、確かな技術も身に付けつつある。ツアー初優勝へ向けて、飛躍の時は近い。(文・土屋裕一)

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