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10機種ごとの“最適”へ。『PING 2023 PUTTER』、9月15日デビュー【打ってみた】

インサート有り無し、初登場機種4つを含む10機種の『PING 2023 PUTTER』(46,200円)

14日、[PING]() 2023 PUTTER』10機種(税込46,200円)だ。冒頭から同社は「パターに対する開発、考え方を変えた」と言う。従来はフェース素材が同じもの中に複数機種を用意する形だったが、今作はインサート有り、無しが機種ごとに異なる。

「これまで新たに開発したフェースインサートなどを、すべてのモデルに搭載して1つのファミリー(例えばSIGMA2など)という風に考えていました。が、これからは1つひとつの機種に最適なテクノロジーを使う。1機種ごとにゼロから開発して、違うインサートだったりフェース素材だったりを突き詰めた今回10機種を用意することで、本当にフィッティングしてゴルファーに結果の出るものになると考えています」(同社)

この考え方によって、PINGロゴが大きく配置され、全面に押し出す形のデザインに変化。また、機種名も分かりやすく立つ形で配置している。

■幅広で重く安定する『ANSER 2D』に注目!

初登場の4機種の中でも注目なのが、「トニー・フィナウの意見が入った」という、幅広の『ANSER 2D』だ。同社は「アンサー2で少しヘッドが軽く感じてきて、もう少し安定性がほしい方に最適」と話し、従来のアンサー2より18%ワイドソールで、10g重いヘッドを用意。従来より弾く【新ハードPEBAX】インサートになり溝なしで転がりも抜群。かつ、トウヒールにタングステンウェイトを配し、ミスヒットにも強いと言う。

記者も打ってみたが、慣れて構えやすい『ANSER 2』に幅広の安心感があるのに加え、オデッセイ『TRI-HOT 5K』に少し近いミスヒットへの強さや、重さによる「揺れの少なさと安定感」を感じた。また、新インサートはしっかり打球音がして以前のインサートモデルより感触が手に伝わるため、速いグリーンやヨコ傾斜でも微妙なタッチを出しやすそう。

これについて同社は「前作の『PING 2021 PUTTER』では外側にソフトPEBAX、内部にソリッドなハードPEBAXという2重構造にしていましたが、今回ではインサートが必要な機種には、単一でハードPEBAXを採用したことで、音がしっかり出せて転がりの良さが特徴」とのこと。

前作『PING 2021 PUTTER』の『ANSER 2』を使ってきた鈴木愛は、「(2021と比べると)打感は硬め、しっかり目なので、ヒットしたときの音も感じられるし、打った感じも手にしっかり伝わってきます。ショートしやすい人にぜひ打ってもらいたいです」とコメントしている。

■その他の機種も、ゼロから見直し完成度を引き上げ

定番の『ANSER』は、シルバーのトップレールと黒いボディのコントラストで、アライメント効果が抜群になり、従来のANSERよりこちらは5g軽くなった。『ANSER 2D』とは真逆の展開だが、同社は「操作性がよく、もう少し手を動かして出していきたい方にオススメ」と言う。

打つとインサートなしでしっかりした打球音がして、『PLD』から生まれた浅い溝が入っており、転がり◎。操作性が高められたと言うが、タングステンがトウヒールに入ってミスにも強く感じた。大出瑞月も「ヘッドがシャープで操作しやすくて打ちやすいです。打感が手に伝わるのでタッチが合わせやすいです」と話している。

初登場機種としては、OKパットを腰をかがめずピックアップできる穴開きマレット型の『TYNE G』(インサート有り)、カマボコ型のミッドマレットのセンターシャフト『DS72 C』(インサートなし)、3本の長いサイトラインで真っすぐ引ける大型マレット『MUNDY』(インサート有り)も用意。

また、復活した『SHEA』(インサートなし)は、かねてから女子プロの勝利実績のある昔から人気の形状だが「モデル史上最高のMOIになった」とか。大出瑞月は「打感が良くて弾いている感じがあり、距離感が出しやすいです。大きすぎず小さすぎず、ミッドマレッドだけど操作しやすく、普段ブレード型を使っている方にもおススメです」と話す。

10機種すべてを試したが、インサート有り無しにかかわらず、総じて打球音がしっかりして、タッチを合わせやすいと感じた。また、機種ごとにアライメントやヘッド重量もさまざま。フィッティングでベストな1本を見つけたい。

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