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史上7人目の永久シード選手は高校時代に理論派の礎を築いた【高校ゴルフ部監督回顧録】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

ツアー通算31勝、現在もシード選手として活躍する片山晋呉(撮影:米山聡明)

プロゴルファーの原点ともいえるのが高校時代。多くの有望選手を輩出する名門高校のゴルフ部監督は、その原点を知っている。有名プロとなった今では語られない、知られざるエピソードも数多い。高校ゴルフ部監督の回顧録をお届け。今回は、夏の全国大会・団体戦男の部で6度の優勝を誇った水城高校(茨城県)を創部1977年から40年率いた高校ゴルフ界の名伯楽、石井貢氏(現・明秀学園日立高校ゴルフ部総監督)に聞いた(取材・文/山西英希)

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■高校ゴルフ界名門校の全国大会初制覇に貢献

名門の称号を得ながらも諸事情により、休部となった高校ゴルフ部は少なくない。その一つが茨城県の水城高校だ。「練習は試合のように、試合は練習のように」、「可能性は無限大」などをモットーにする石井氏が指揮し、1990年前後は“常勝軍団”の称号を得るなど高校ゴルフ界を牽引。通称“緑の甲子園”と呼ばれる「全国高校ゴルフ選手権夏季大会」団体戦・男子の部で沖学園(福岡県)と並ぶ6度の優勝は今でも最多記録だ。片山晋呉や宮本勝昌、横田真一ら数多くのツアープロを送り出してきたが、諸事情により2016年3月に惜しまれながら休部となってしまった。

OBの中でもナンバーワンの実績を持つのが、史上7人目の永久シード選手となった片山晋呉。国内男子ツアー通算31勝を挙げ、5度の賞金王タイトルを獲得。2009年には「マスターズ」で4位に入った経験もあり、49歳となった今でもシード選手としてレギュラーツアーを戦っている。片山の高校時代は石井氏の記憶にもしっかりと残っている。

茨城県下館市(現・筑西市)出身の片山は中学を卒業した後、地元の水城高校に進学。高校2年生の頃、1学年上の横田真一、同級生の宮本勝昌らとともに出場した89年の全国高校ゴルフ選手権団体の部で同校初の優勝を飾る。さらに翌年も2位以下に9打差をつけて大会連覇を達成した。

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