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「風とラインのイメージが湧いてきた」原英莉花が8メートル沈める“スーパーパーセーブ締め” 

原英莉花が久しぶりの海外試合でスーパープレーを見せた(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<ロッテ選手権 初日◇12日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6603ヤード・パー72>

2021年8月の「AIG女子オープン」(全英)以来となる米国ツアー。約1年8カ月ぶりの舞台で原英莉花は、「強風のなか、冷静にプレーできてよかった」と日本にいるときと変わらない笑顔を見せた。

イーブンパーで迎えた最終18番ホールは、大ピンチを乗り越えての締めくくりにした。ティショットをバンカーのアゴ付近に落として、2打目は出すだけのかっこうに。残り240ヤードの3打目は、強いフォローの風が吹くなか7番ウッドを握ったが、グリーンで止まらずバンカー越えの難しい20ヤードほどのアプローチが残った。ロブショットでこれを寄せられずパーパットは残り8メートル。だが、続くパットがカップに吸い込まれた。

「風とラインのイメージが湧いてきて、いいストロークができました。入ったのはたまたまかもしれないけど、嫌な感じなくストロークできました」。窮地をしのいだ場面については、こう振り返る。暫定38位に踏みとどまり、あす、さらなる強風も予想される午後組でのプレーに向かう。

「一番警戒しないといけない」と感じていた、ティショットが池越えの6番で奪ったバーディも自信につながる。左からのアゲンストが吹くなか、フェアウェイ右には池が伸び、左はラフが待ち構えるこのホールには苦手意識もあった。「そこでバーディが獲れてスムーズに抜けられたので、その後いいプレーができました」。序盤の難所を、耐えることができた一日のキーに挙げる。

「神経はすごく使いますし、一打一打考える時間をもってプレーしないといけない」と、ハワイ特有の風はあすも難敵になる。焦る気持ちを抑え、リズムを整えながらスイングすることを心がけていく。「うまくいくことを考えたいけど、悪くなったとき自分がやってきたことが出せるよう頑張っていきたいです」と、まずはきっちり予選通過することを目指していく。(文・間宮輝憲)

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