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「なにアレ!?」「やば!!」 アイアン復調の松山英樹、ギャラリーを驚嘆させた圧巻ショット

松山英樹が復調のアイアンショットでスーパーショットを披露した(撮影:岩本芳弘)

<ZOZOチャンピオンシップ 3日目◇21日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>

最大風速16.5m/sの強風が吹いた2日目に「76」を叩き、61位タイに順位を落とした松山英樹だが、3日目はショットが復調。3バーディ・1ボギーの「68」でラウンドし、トータル3オーバー・43位タイに浮上した。

きょうも松山の組にはたくさんのギャラリーがつき、「松山頑張れー!」「ヒデキー!」といった声援が鳴り響く。そんななか、力強いティショットを放ちスタートした10番パー4では、2打目をフェアウェイ真ん中からピン方向に狙い打ち。ボールはピン手前1メートルに着弾したが、バックスピンでエッジまで戻ってしまった。約10ヤードのアプローチはカップスレスレを通過し、50センチのところに止まる。沈めてパー発進となった。

その後の11番、12番、13番、14番でもピン方向に飛ばすアイアンショットを披露。バーディパットは「惜しい!」とギャラリーがつい口にしてしまうほど、ギリギリ入らずのパーが続いた。14番パー5ではパットがカップにわずか届かず、両手をヒザにあてて肩を落とす姿も見せた。

だが、15番パー4で松山が魅せた。ティショットが右に飛び、カート道を超えて土がむき出しのベアグランドへ。さらに右サイドが狭く、ピン位置は右。グリーンを真っすぐ狙うことが難しい状況だ。緊張感が走るなか、アイアンで放たれたショットは林に当たるスレスレで通過し、少しずつ右にカーブしていく。ボールはピンの左に着弾すると、なんとスピンで真右に動き、カップ近くへ転がった。

それにはギャラリーも思わず「やば!!」、「なにあれ!? 初めて見た。こんなにすごい球…」、「さすが松山英樹!」などの言葉が舞う。大拍手が起きる中、松山はグリーンに上がり1.5メートルほどのパットを沈めて、きょう初のバーディを奪う。その後もパーを並べて18番パー5で2つ目のバーディ。後半は1バーディ・1ボギーで回り、2アンダー「68」でフィニッシュした。

3日目からはアイアンのシャフトを変更。それにより方向性が復調し、持ち前のキレを取り戻したようだ。この日のスタッツを見ると、18ホール中14回(77.78%)パーオンに成功。2日目の55.56%から大幅に改善した。

ホールアウト後の練習場では、きのうと同様に紫色のメロンほどの大きさをしたボールを首からかけてアイアン、ドライバーショットの練習をしっかりと行った。それからアプローチ、バンカーショットを調整し、最後に練習グリーンへ。1メートルの位置からヘッド幅とボール幅に合わせて4本のティを立て、綿密なストロークの確認。最終日への準備を整えた。(文・高木彩音)

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