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勝みなみが自身開幕戦に持ち込んだクラブは“17本” 「不安」なUT多用にもやる気【開幕シリーズクラブチェック】

勝みなみは自身開幕戦に“17本”を持ち込んだ。その意図は?(撮影:ALBA)

<LPGAドライブオン選手権 初日◇25日◇ブレーデントンCC(フロリダ州)◇6557ヤード・パー71>

勝みなみは、今季初戦の練習ラウンドに17本ものクラブを持ち込んで感触を確かめた。そのバッグを覗くと、ウッド系のラインナップが豊富だ。1Wから始まり、3W、5W、7Wと、4&5番ユーティリティ(UT)。さらにアイアンも4番から入っている。その意図について、こう説明する。

「4番アイアンだと高さが足らない。高い球で止めようと思うと、UTや7Wがいい。去年も7Wは入れていたけど、アイアンの方が好きで打ちやすい。アイアンで打てるところはアイアンで打って、風が強い場合や止まらないグリーンではなるべくウッド系で、と思っている」

つまりクラブセッティングに幅をもたせて、あらゆる状況に対応していこうという意思のあらわれでもあった。昨年1年間を米国で戦ったことで感じた部分を、今季に生かしている、ともいえる。「ウッド系が得意というわけではないので、そこは不安ですけど…」とも言うが、“引き出し”を増やそうとする意志がそこにはある。「ラフもアイアンで打てるところと、UTじゃないと打てないところもあるので」とも話す。

こうして迎えた本番では1W、3W、5Wから4番アイアンにつながる得意の構成で挑んだ。「やっぱりUTに苦手意識があるし、パー3もUTを使わなくていいホールがある。手前からでいいのなら、自信を持って振れる方がいいという話になりました。ただ今後もコースと相談して(UTを)入れていこうと思っています」。柔軟に対応する考えに変わりはない。

その初日はバーディなしで2ボギーの2オーバー・73位タイという滑り出しになったが、これは「読みづらい。自分が深く読んだところは抜けていくし、浅く読んだところは切れた」とグリーン上でかみ合わなかったことが主な原因。ショット面に関しては、「そんなに悪くない。めちゃめちゃポジティブに捉えています」と満足気な表情を浮かべた。パーオンは18ホール中16回を数えており、きっちりとクラブ選択もはまっている。

昨季は参戦初年度ながら、ランキング74位でシード選手の仲間入りを果たした。今季の目標は「早く1勝したい。1勝すれば感じもつかめると思うし、自信もつく」。悲願を勝ち取るため、今季は試合ごとによりクラブを見定めていく―。そんな1年になりそうだ。

【勝みなみの開幕クラブセッティング】
1W:スリクソン ZX7 Mk II(9.5度)
(ディアマナ GT 50S)
3W:スリクソン ZX Mk II(15度)
(ディアマナ GT 60S)
5W:スリクソン ZX(18度)
(ディアマナ プロト)
4、5I:スリクソン ZX5フォージド
(N.S PRO 950GH neo S)
6~PW:スリクソン ZフォージドII
(N.S PRO 950GH neo X)
50、54、58度:クリーブランド RTX 6 ZIPCORE
(NSプロ 950GH neo X)
PT:オー・ワークス パター ♯1
BALL:スリクソン Z-STAR◆

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