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青木瀬令奈は姉・茉里奈さんと7年ぶり2度目のタッグ 「のほほんと回れました」

7年ぶりの姉妹タッグとなった青木瀬令奈(左)と茉里奈(撮影:米山聡明)

<ゴルフ5レディス 2日目◇2日◇ゴルフ5カントリー美唄コース(北海道)◇6472ヤード・パー72>

前半に3連続ボギーを喫するなど一時は予選通過圏外に沈んだ青木瀬令奈だったが、名物ホールで魅せた。アイランドグリーンの17番パー3で、8番アイアンでの打球を右からのフォローの風に乗せてバーディを奪取。「圏内に戻ってきたのでよかった」と、2日連続記録したバーディには笑顔を見せる。

パッティング巧者ながら、グリーン上で苦戦した。「“あれ? そっちに切れるの?”というのもある。傾斜なのか目なのか…。イメージしたところには打てているけど、相性が悪いのかな(笑)」。この日のパーオンは13回と上々だが、パット数は『33』。「強風のときのショットは勝手にそっち(風方向)に打てば、自然と流してくれるというか。逆球さえ打たなければ、ノーストレスで打てる」と、イメージを湧かせ風が強い日こそ球を操ることができるというが、最終日はそれを決め切ることが重要になりそうだ。

コーチでもある大西翔太氏がほとんどの試合でキャディを務めているが、今大会は金曜日まで。この週末は姉の茉里奈さんにバッグを預けた。「ハウスキャディさんでいこうかなと思ったけれど、北海道はキャディさんの人数も少ないと聞いたので。最後の最後に(姉に)聞いた感じです(笑)」と白羽の矢を立てた。2016年「サマンサタバサレディース」以来、プロになってからは「2回目」だという。

7年ぶりのタッグに注目したのは、ギャラリーだけではなかった。「事前に言ってくれたら…という声も多かったですね」(茉里奈さん)と周りの選手やプロキャディたちもこのコンビには驚きだった様子。ふたりと同じ世代が多く、ジュニア時代から顔を知っている仲でもあり、会話に花を咲かせていた。

久々に18ホールをともにしたが、「特に何もなく、事件もなく。のほほんと回れました」と二人三脚で無事に完走。予選通過できたことにはホッと胸をなでおろす。いつもは青木が歩測、大西氏が距離計測器を使用して残り距離を測っているが、その役割も茉里奈さんに預けた。「ふたりで距離を照らし合わせて測っていました。きょうは特に自己責任にもなると感じながら」と、いつもより気を引き締めながら、それでも穏やかな時間が流れた。

7年前にはなかった電動手引きカートにも手こずっていたというスタートでもあったが、コース上では「一回傘を飛ばしちゃいました」(茉里奈さん)というプチアクシデントも。この日スコアも2つ落としたことから、「傘を落としたぶんですかね(笑)。あしたは伸ばしたいです」と妹は冗談めいて意気込んだ。トータル2オーバーの41位タイで最終日へ。姉妹で力を合わせて、裏街道からの大まくりを目指す。(文・笠井あかり)

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