前田美順,バドミントン

バドミントン元日本代表・前田美順「レベルアップの秘訣は体の使い方にあり」

バドミントン新企画第3弾は、現役プレイヤーからの質問にバドミントン元日本代表の前田美順さんが答えます。

レシーブの強化は?ミスをしない方法は?

前田さんならではの経験からわかりやすく解説してもらいました。(取材/坂本理加)

前田美順さんから体の使い方を学ぼう

ーーここからは実際にバドミントンをしているプレイヤーからいただいた質問に答えていただきたいと思います。

Aさん:私はレシーブが不得意です。練習で普段から上達しないという悩みがあってアドバイスあればお願いします。

前田美順(以下、前田):レシーブは、ラケットを振るのも大事ですが、しっかり体を使うことが大事だなと思います。なので立ち止まった状態でラケット振るよりもしっかりと足を細かく使った中でレシーブをすることを心がけてもらいたいたいなと思います。ラケットの動作で言うと、手首だけを結構気にされる方もいると思うのですが、しっかりと肘を伸ばした状態のところでシャトルを打つようなイメージを持つと、自然に打点も前になりますし、どうしても肘が曲がった状態で手首だけ使ってしまうと自分の体に近いところで振ることになります。
体、足をしっかり動かすことと、しっかりと肘を伸ばしきったところでレシーブをすることを意識してもらいたいと思います。

Bさん:前田さんは中学生の時にどんな練習をしていましたか?

前田:私の場合、中学校の時はバドミントン部がありませんでした。大人の方と打つ機会はありましたが、それ以外の時間にしっかりと体力的な部分を強化しました。自分で外を走ったりとか縄跳びしたりとか。フットワーク練習もそうですし。中学3年生の時に全国大会には出場したのですが、大会終わったぐらいからスイッチが入った感じで、そこで大会で優勝することを目標に自らやるようになりましたね。

Cさん:試合中にミスが多いのですが、前田さんはどんなことを考えて試合していますか?

前田:ミスゼロは無理です。本当にトップ選手でも必ずミスはしますし、ミスをさせられてるかもしれないという場面もあると思うのですが、ミスをしてしまったことをしっかりと分析してほしいなと私は思っています。例えば、ドロップショット、カットショットを上から打った時に、ネットに引っ掛けてしまいました。じゃあ打点は本当に自分がいつも入ってる良い打点だったのかとか、足はちゃんとそのシャトルの下に入っていたのかとか。もっと細かく言うと、体のひねりはあったのかとか、そういったところをしっかりと分析してもらえたらと思います。
試合となると、1球のミスに対して引きずらないことが大切だと思っていて、ミスがダメっていう考え方は忘れてほしいなと思います。

ーーありがとうございました。新しい事業を始められたそうですが、どういったものでしょうか。

前田:オンラインでバドミントンの指導をするものです。「アドバイス」と「バドミントン」をかけて「アドバ」という名前で始めました。
「アドバ」はこちら
試合や練習の動画(5分以内のもの)をサイトから送っていただき、具体的にどこを悩んでいるかとか、こういったところを見てほしいといったコメントに私たちがコメントを返します。ぜひたくさんの方に動画を送ってもらって利用していただけたらいいなと思います。

(次回に続く)

>>前田美順インタビュー特集「シャトル下8ミリの戦い」

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