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女子プロでは少数派? 櫻井心那の14本は「球の高さをクラブで抑えるイメージ」【勝者のギア】

櫻井心那は不動の14本で今季3勝目(写真:米山聡明、ALBA)(撮影:ALBA)

<ゴルフ5レディス 最終日◇3日◇ゴルフ5カントリー美唄コース(北海道)◇6472ヤード・パー72>

小祝さくら、山下美夢有とトップに並んで迎えた最終18番。櫻井心那の心中は「ここでベタピンに付いたらかっこいいな」。残り124ヤードから「ギリギリの番手」の46度のウェッジで放った2打目は、約2メートルにピタリ。イメージ通りのバーディ締めで、今季3勝目を飾った。

プレー中はポーカーフェイスだが、自他ともに認める“サンデーバックナインで飛ぶ”タイプ。「今日は伸びましたね。12番はすごい飛んで(計測は288ヤード)自分でもビックリしました。17番でもグリーン右奥に行ってしまって、そこも思ったより飛んでしまったので、18番も飛ぶのを加味して46度で打ちました」と、冷静に状態を見極めた。

使用クラブは前回優勝時と変更なし。2本入っているユーティリティのシャフトがスチールとカーボンで異なる理由を聞くと、「4Uはアイアンっぽく打ちたいのでスチールシャフトです。球の高さをすこし抑えたいというイメージだけど、ちょっと感覚的なところかもしれない」と櫻井。ダンロップのツアー担当者は「女子プロの中では少数派」だという櫻井のクラブのこだわりを明かしてくれた。

「こだわりは中弾道のフェードが打てるクラブです。元々弾道が少し高めなので、クラブで抑えるようにしてますね」。ドライバーは8.5度かつロースピンモデルのLS。5番ウッドの代わりにユーティリティ2本を入れているのも「球の高さを抑えるのが狙い」と話す。

一方で、58度のウェッジは上げやすさを重要視。「『球を上げやすいイメージを出したい』ということで、いろいろ試した結果、『RTXフルフェイス』を使用しています」と、46度、52度ウェッジとは異なるモデルをバッグに入れている。

なお、今季26戦を終えてダンロップのボール使用者が半数を占める13勝目となった。内訳はスリクソン『Z-STAR XV』が10勝(山下美夢有4・岩井千怜2・岩井明愛・青木瀬令奈・小祝さくら・菅沼菜々)で、『Z-STAR◆(ダイヤモンド)』の3勝すべてが櫻井心那によるものだ。

【櫻井心那の優勝クラブセッティング】
1W:スリクソン ZX5 MK II LS(8.5度/ディアマナGT 60S、45.25㌅)
3W:スリクソン ZX5 MK II(15度/TENSEI 1K ブラック 60S)
3U:スリクソン ZX MK II(19度/TENSEI 1K ブラック 80HY)
4U:スリクソン ZX MK II(22度/N.S.PRO 850GH S)
5I~PW:スリクソン ZX5(N.S.PRO 950GH neo S)
46,52度:クリーブランド RTX6 MID(N.S.PRO 950GH neo)
58度:クリーブランド RTX FULL-FACE(N.S.PRO 950GH neo)
PT:テーラーメイド TPハイドロブラスト JUNO TB1
BALL:スリクソン Z-STAR◆

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