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橋津文彦監督が新たに掲げる“人生の目標”とは 野田学園高校卓球部に潜入

「自主性を持てるように管理しないといけない」

写真:練習を見守る橋津文彦監督/撮影:ラリーズ編集部
写真:練習を見守る橋津文彦監督/撮影:ラリーズ編集部

――岸川さんもそうですが、吉村真晴選手、戸上隼輔選手と、世界でも活躍する選手が橋津監督の教え子にはいらっしゃいます。

何か指導で意識されている点はありますか?

橋津文彦監督:卓球の技術や戦術には、その時その時のトレンドが必ずあるので、指導者としてそういうものには敏感でい続けようとは思っています。

あと、一つの柱になってるのが、「自主性を持てるように管理しないといけない」ということです。

橋津文彦監督
写真:2019年インターハイでの戸上隼輔が男子シングルスを制した時の橋津文彦監督(野田学園)/撮影:ラリーズ編集部

――「自主性を持てるように管理」とはどういうことでしょうか?
橋津文彦監督:結局、頑張れるか頑張れないかのこの1点にすべてがかかるじゃないですか。

聖也にしても真晴にしても隼輔にしても頑張りますからね。

頑張れる人間にしてあげることが、大人の指導者の役目かなとは思ってやっています。

「男子シングルス世界チャンピオンを育てたい」

写真:橋津文彦監督(野田学園高校)/撮影:ラリーズ編集部
写真:橋津文彦監督(野田学園高校)/撮影:ラリーズ編集部

――卓球の指導者としてどういう部分がモチベーションになっていますか?
橋津文彦監督:もう50歳手前なので、いろいろ考えることはあるんですけど、僕にエネルギーを与えてくれる選手たちがいるので、それがガソリンとなって、エンジンを動かしているのかなという気もしています。
――どういう目標で今は指導されているのでしょうか?
橋津文彦監督:そもそも僕が指導者になろうと思った時の目標が3つありました。

「インターハイ優勝しよう」
「全日本チャンピオン育てよう」
「オリンピック選手育てよう」
で3つです。

実はこれ、自分の子供の頃の夢だったんですけど、本当にラッキーなことに今3つとも叶えることができました。

写真:教え子の吉村真晴は全日本選手権を制し、リオ五輪にも出場した/提供:築田純/アフロスポーツ
写真:教え子の吉村真晴は全日本選手権を制し、リオ五輪にも出場した/提供:築田純/アフロスポーツ

橋津文彦監督:もちろん野田学園でまだインターハイを優勝したことがないので、そこを目指すのが1つ。

もう1つは、ここまで卓球に人生をかけた生活をしてきたら、たぶん死ぬまで僕はこれを続けると思うんです。

こうなったら男子シングルス世界チャンピオンを育てたいなと思っています。

思わない限り絶対無理じゃないですか。

だったらもう男子シングルス世界チャンピオン。ここを僕の人生の目標にしたいと思っています。

写真:野田学園卓球部/撮影:ラリーズ編集部
写真:野田学園中高卓球部/撮影:ラリーズ編集部

橋津監督と2022年の愛媛インターハイでお話させてもらい、「いつでも取材に来てくださいね」と快く取材を受け入れていただき、今回の取材が実現した。

取材のために山口県に前日入りしていたところ、橋津監督のご厚意もあり、急遽その日から2日間に渡り取材させてもらった。2日間を通して、厳しい練習の中でも卓球を心から楽しむ橋津監督と選手たちの姿が印象的だった。

取材・文:山下大志(ラリーズ編集部)

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