「北朝鮮戦」板倉滉の復活に期待!冨安不在を感じさせない「強さ」を見せつけることができるか
写真:板倉滉(7044sueishi/アフロ)
3月21日、W杯アジア2次予選「日本代表対北朝鮮代表」の一戦が行われる。
2次予選最大の難敵との2連戦は、アジアカップ敗退のショックを払拭するためにも完勝する必要がある。
DFリーダーの冨安健洋が不在となるため一抹の不安を覚えるが、板倉滉の完全復活をアピールする最高の舞台であるともいえる。
失意のアジアカップから復活なるか
これまで順調にキャリアを進めてきた板倉滉だが、今年初めに行われたアジアカップで大きな挫折を味わった。
大会を通じて低調なパフォーマンスで、アジアカップ敗退が決まったイラン戦では戦犯となるパフォーマンスでPKも献上している。
冨安とのCBコンビは日本代表最大の強みであったため、ショックを受けたファンも多かったはずだ。
板倉本人も試合直後は大きなショックを感じていた。
試合後ホテルに戻ると、板倉は茫然自失となり部屋に閉じこもった。
「もうダメだ」
そんな絶望を救ってくれたのは、やはりチームメートだった。
堂安律や菅原由勢、中山雄太、南野拓実、冨安健洋などが部屋に顔を出した。
「日本代表として戦う上でこのままではダメだ」
誰かが放ったその言葉で、板倉は精神的に切り替えることに成功する。
アジアカップ後すぐに所属クラブであるボルシアMGに戻り、2月10日のダルムシュタット戦から3試合連続でスタメン出場している。
直近の2試合はスタメンを外れているが、アジアカップのショックからは完全に立ち直っていると見て間違いないだろう。
北朝鮮代表との2連戦は、DFリーダーである冨安健洋が不在となる。
町田浩樹や谷口彰悟などもいるが、やはり冨安に次ぐ実力者である板倉がリーダーとしてDFラインを牽引するべきだ。
難敵との戦いゆえに、逆に「板倉の完全復活」を印象付けるには最適な試合だともいえる。
冨安だけでなく、この2連戦では日本代表最大の武器でもある三笘薫も未招集となっている。
しかし、それでも久保建英を筆頭に中村敬斗や南野拓実、堂安律など攻撃陣は破壊力抜群だ。
さらには精神的支柱となれる長友佑都がカタールW杯以来となる代表復帰をしており、チーム自体の雰囲気も変わりつつある。
果たして板倉は日本代表に安定感をもたらすことができるのか、そのプレーに注目だ。
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