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FA杯の早期敗退で露わになった冨安健洋の重要性。現地メディアが改めて指摘「トミヤス以外の選手では、クオリティーの低下は止まらない」

冨安は、13日のカラバオ・カップ準決勝も出場回避の可能性が浮上している。(C)Getty Images
 現地時間1月9日、FAカップ3回戦が行なわれ、アーセナルは2部(チャンピオンシップ)のノッティンガム・フォレストに0-1で敗れ、2018年以来の早期敗退を喫した。

 ロンドンでナイフによる10代の被害が増加していることを受け、「これ以上血が流れないように」というメッセージを込めて全身真っ白なユニホームを着用した「ガナーズ」は、7割近いボールポゼッションを誇り、相手を上回るシュートを放ちながらも、枠内に1本も飛ばせず、逆に83分に決勝ゴールを献上してしまった。

 ミケル・アルテタ監督は失意の敗北の後、「難しい展開の中で試合を変えようという決意やプレー方法、パフォーマンスには本当に失望している。勝利のためにはもっと前進が必要であり、よりハングリーにならなければならなかった。我々のアクションは全てが単調であり、必要なレベルに達していなかった」と語り、選手に対していっそうの奮起を求めている。
  この一戦での苦戦の要因のひとつには、トーマス・パーテイら複数の選手のアフリカネーションズ・カップ出場による離脱の他、多くの病人、怪我人の存在が挙げられるが、前者ではグラニト・ジャカ、フォラリン・バログンが試合前日にコロナの陽性反応を示し、後者ではエミール・スミス・ロウが股関節の負傷、そして冨安健洋がふくらはぎの張りを訴えて欠場となった。アルテタ監督は13日に行なわれるカラバオ・カップ準決勝リバプール戦の出場の可能性について、「状況次第」と語るに止まっている。

 フォレスト戦では、冨安に代わってセドリク・ソアレスが右SBを務めたが、今季公式戦8戦目の出場となったポルトガル代表のプレーは、現地メディアから軒並み低評価が下されるものに終わった。守備面だけでなく、攻撃面での貢献もほとんど見られなかったと、酷評されている。

 その中で、10点満点の採点で及第点を大きく下回る「4」を与えた英国の日刊紙『THE SUN』は、寸評で「フォレストが逆サイドを標的にしたこともあり、ほとんどアクションが見られなかった。ボール捌きでもルーズさが散見され、トミヤスがコンディションを取り戻した際には、当然ながらチームから外されることになる」と、日本人レギュラー選手を引き合いに出した。
  同じくセドリクの採点を「4」とした日刊紙『Evening Standard』も、「トミヤスから、このポルトガル代表選手への“格落ち”はチームにとって、非常に厳しいものとなった。彼はポゼッションにおいてあまり良いプレーができず、試合を通して苦労していた」と綴り、冨安不在の大きさを強調している。

 そして、アーセナルの専門メディア『PAIN IN THE ARSENAL』はさらに低い「3」を与え、寸評では「トミヤス以外の選手が右SBを務めた場合の、ドラスティックなクオリティーの低下に対する恐れは止まることがない。どちらのサイドにおいても、セドリクの貢献度が上がることはない」として、こちらも昨夏にボローニャに加入したSBが、今やチームにとっていかに大きな存在であるかを示した。
  このように酷評されたセドリクだが、現在、右SBキーラン・トリッピアーをニューカッスルへの完全移籍で失ったアトレティコ・マドリーが注目を示していると報じられている。右SBでは、すでにエインズリー・メイトランド=ナイルズが今冬にレンタルでローマに新天地を求めており、もしセドリクが移籍すれば、右SBの駒は冨安以外にカラム・チェンバースだけであり、最悪の場合は左SBやCBベン・ホワイトをコンバートさせる必要が生じる。

 冨安が有能すぎるがゆえに、その不在時に大きくチーム力を落とすことを避けられる経験豊富な実力者の補強が必要と現地メディアが以前に報じていたものだが、その必要性がこの冨安欠場のフォレスト戦で、改めて強調される形となったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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