ワンポールテントおすすめ30選!後悔しない選び方・設営方法とたたみ方も解説

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ワンポールテントとは?

ワンポールテントとは1本のポールを中心に立てて設営するテントのことで、天井がとがった三角形が特徴です。ドームテントなどと比較して設営が手軽なことや、おしゃれな外観から多くのキャンパーが愛用しています。

ワンポールテントのメリット

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まずは、ワンポールテントならではのメリットを確認しておきましょう。

  • 設営が簡単
  • 1本のポールでテントの頂点を立ち上げるというシンプルな構造で、ほかのタイプのテントと比較しても簡単に設営できます。キャンプ初心者の人は、ポールの組み合わせなどで戸惑うことも多いはず。ワンポールテントなら設営や撤収にかかる時間を短縮でき、アクティビティに時間を費やせるのもうれしいポイントです。

  • コンパクトかつ軽量
  • テントの重量が増える要因のひとつであるポールが1本だけのため、収納時の「軽さ」も大きなメリットです。ドーム型などポールやフレームが多いテントと比べるとコンパクトに収納できるのも魅力。

  • 風に強い
  • 六角形(ヘキサゴン)や八角形(オクタゴン)など、頂点の多いワンポールテントは、風を面で受けずに点で受け流すことが可能。頂点が増えるほどペグの数も増えるため、四角形<六角形<八角形の順で風に対して耐性があります。

  • おしゃれな外観
  • 特徴的な三角形のシルエットもワンポールテントの大きな魅力。雰囲気を楽しむことも重要なキャンプで、テントの見た目が気に入るかどうかは非常に重要です。存在感を放つワンポールテントの外観は、ほかのテントにはない大きな魅力といえます。

ワンポールテントのデメリット

購入を検討するうえで、メリットだけでなく、デメリット(弱点)も把握しておくのがよいでしょう。もっとも大きなデメリットは「室内にデッドスペースが生まれてしまう」ということ。

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円錐形という特性上、中心部分は十分な高さが確保できる一方で、端にいくほど天井が低くなるので、どうしても居住スペースが限られてしまいます。側面の低いところは荷物置き場にするなど、限られたスペースを有効活用できるような工夫は必要です。

また、室内の中央にポールがあるため、それを考慮したレイアウトを考える必要もあります。二又ポールを活用したり、ポールを囲うように設置できるテーブルを使ったり、ワンポールテントの居住性をあげてくれるアイテムをうまく活用すると良いでしょう。

大人数で使うなら、側面を立ち上げて居住性を高めたベル型テントを検討するのもおすすめです。ベル型テントについては以下の記事で詳しく解説しています。

話題のベルテントでグランピングデビュー!自分流のおしゃれキャンプを楽しめる

ティピーテントとの違いは?

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ワンポールテントは、「ティピーテント」や「モノポールテント」と呼ばれることもあります。ティピーテントと呼ばれるのは、ネイティブアメリカンのうち、平原に住む民族が移動型住居として使っていた「ティピー」に形が似ているため。

天幕を1本のポールで支えるもの全般を「ワンポールテント」、その中でも居住性がより高いものを「ティピーテント」と異なる意味合いで呼び分ける人もいます。

ティピーテント23選!後悔しないおすすめブランドを網羅


ワンポールテントの選び方

手軽さやおしゃれな外観が魅力的なワンポールテントですが、サイズや仕様によって使い勝手が異なります。選び方のポイントをおさえて、後悔しないワンポールテントを見つけてください。

サイズ(収容人数)

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ワンポールだけに限らず、テントを選ぶ際は、実際に使用する人数より1人分大きいサイズのものを選ぶのがおすすめです。

大体のテントには商品ページや外箱に推奨の使用人数が記載されていますが、多くの場合表示されているのは「最大収容人数」。たとえば「3人用」のテントを表示通り3人で使用した場合、室内に荷物を置くゆとりがなくなってしまうことが多いです。

ワンポールテントの場合、天井に向かってすぼまった形状をしており、中央にはポールが立っているため、特に室内が狭くなりがちです。1人分大きいサイズを選んでおくと、窮屈感も軽減されます。

高さ

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「高さ」もテント選びで見逃せないポイント。ワンポールテントの場合は、テントの中心部で立ったまま着替えができる「高さ200cm」がひとつの目安です。

天井が高いとそれだけでテント内の窮屈感も軽減されます。座って過ごすことが多かったり寝るだけだったりする人は、200cm以下のものも選択肢に入れましょう。

素材

ワンポールテントに使われることが多い素材は「コットン」「ポリコットン」「ポリエステル」の3種類。それぞれ水や火の粉への強さ、重さなどが異なるので、特性をチェックしましょう。

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焚き火をしたり、冬場も含めて通年利用したりする人はコットン・ポリコットンを選びましょう。

コットン100%のテントは自然な肌触りが特徴。火の粉が多少かかっても燃え広がりにくいので、テントのそばで焚き火をしたい人にもうってつけです。保温性、吸湿・吸水性にも優れているため、季節を問わず快適に過ごせ、結露がしにくいのもうれしいポイント。一方で、ポリエステルやポリコットンに比べると重さがネックとなります。

ポリコットンは、コットンとポリエステルを混紡した素材のこと。コットンの耐火性と、ポリエステルならではの耐久・耐水性を兼ね備え、コットン100%のものより軽量なのが特徴です。持ち運びやすさを重視するならポリコットン製のものを検討しましょう。

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公共交通機関で移動する人やツーリングキャンプにはポリエステルがうってつけです。軽量でコンパクトになる点が大きな特徴で、積載が限られている際に活躍します。速乾性にも優れており、手入れが簡単なのもメリットです。一方で結露しやすかったり、熱に弱かったりするのが難点。火の粉が当たると穴が開く恐れがあるので、焚き火をする際はテントから離れた場所でしましょう。

ショックコード・ストッパーがあると組み立てが簡単

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簡単に設営できるのが強みのワンポールテントですが、なかにはより組み立てやすさに配慮したものもあります。ポールの内部に「ショックコード」と呼ばれるひもがあるものは、コードの張力を生かして広げるだけでポールの接続が可能。ショックコードがあればポールを分解した後もまとめて保管できるため、ポールの一部を紛失するリスクも減らせます。

インナーテントの中心に、センターポールを立てるストッパーがついているものも便利です。ポールを立てる場所が一目でわかり、ポールが中心からずれてしまうことも防止できます。

荷物が多い人・室内を広く使いたい人は前室付きに決めよう

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前室とはインナーテントとフライシートの間にあるスペースのことです。デッドスペースができやすいワンポールテントはほかのテントに比べて居住空間が狭くなりがち。前室があればちょっとした荷物を置いたり、靴を脱ぎ履きしたりする際に便利です。多めの荷物を持っていきたい人は前室があるテントを選択しましょう。ポールで入口をつり上げてタープ代わりにできるものは日除け・雨除け・風除けとしても活用できます。

防水性能は耐水圧1,500mm以上を選ぼう

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雨の日でも快適にキャンプを楽しみたいなら、防水加工が必須です。雨予報ではなくても山間部のキャンプ場では天気が急変しやすいので、念のため防水性能を確認しておきましょう。

防水性能を確認する際は、耐水圧(mm)の数字をチェック。耐水圧とは、生地にしみこむ水の圧力を抑える性能のことで、数値が高いほど防水性能に優れています。耐水圧の目安は以下の通りです。

  • 500mm…小雨に対応
  • 1,000mm…通常の雨に対応
  • 1,500mm〜…大雨に対応

耐水圧1,000mm以上のテントであれば通常の雨には対応できますが、あくまで最低ラインと考えるのが無難。天候の急変に備えて安心感を高めたい人は耐水圧1,500mmを基準に選びましょう

耐水圧…?初心者キャンパーの疑問、テントの耐水圧を徹底解説!

夏はベンチレーターやメッシュ・冬ならスカートや煙突穴付きがおすすめ

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季節に合わせて、快適性にかかわる機能にも注目しましょう。

夏のキャンプではベンチレーターやメッシュ付きが効果的です。ベンチレーターとは、テント上部に設計された換気用の窓のこと。外気を取り入れて内部の温度調節をしたり、結露を防いだりする役割があります。日差しが強くテント内が蒸れやすい環境では、ベンチレーターやメッシュ生地を上手に活用して、通気性を高めることが重要です。

冬のキャンプではスカートや煙突穴が装備されている製品が活躍します。スカートはテントの裾に付いた、テントと地面の隙間をなくす生地のこと。テント下から冷気が侵入するのを防ぎ、内部の保温性を高める効果があります。また煙突穴があれば薪ストーブが使用でき、冬でも暖かく過ごせます。


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