【MOUNT DIMENSION】香港発!普遍的な美と機能性を発信する「点と線」の魔術師

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第二の家である「自然」を原点に、2020年香港で誕生

MOUNT DIMENSION(マウントディメンション)の創業者であるトーマス=ウォン氏は、香港の山奥にある小さな村出身。父親はスカウトリーダーで、約50年もスカウティングの現場で活躍し、引退した後もサポートとしてスカウトの世界にかかわり続けているそうです。

そんな父親の影響を受け、ウォン氏も幼少時から自然の中で幾度となく冒険してきたのだそう。みずからも25年以上スカウトにかかわってきた経験を生かし、「自然の中で足りないものがあれば、その場でつくり、快適に過ごすのが当たり前。心に活力と安定をもたらしてくれる自然は、第二の家です」と語ります。

出典:MOUNT DIMENSION

ウォン氏の人生初めてのDIYも父親と一緒に作った自分たちの家だというのだから、父と過ごした幼少期に今につながる多くの宝物が詰まっていたのは間違いありません。これらの経験が蓄積され、「自然」と「ものづくり」はごく当たり前にウォン氏の中で焦点を結び始めました。

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「デザイン」と「自然」という「点」がつながり、ブランド誕生へ

大人になり、デザイナーの道を選んでからのウォン氏は、多くのデザイナーが志すプロダクトデザインよりも美術館や舞台などのインテリアをデザインするような展示デザインに惹かれていったと語ります。

「新しくてユニークな発想を必要とするこのジャンルに私が惹かれたのは、アートやデザインにかかわる人が多い家系だったことも関係するかもしれません。幼いころから興味のあった、幾何学模様や機械の構造についてもこのフィールドで多くの経験を積むことができました」

こうして、独学と経験から生まれたメカニカルな構造と幾何学模様やデザイン美の融合がウォン氏の持ち味に。2019年、新型コロナウイルスによって香港でもアウトドア市場が過熱する中で、彼は培ってきたデザインへの愛と自然の中で快適に過ごすためのこだわりを詰め込み、最高のアウトドアギアをつくることを決意したのです。


点と線がもたらす無限の可能性を三次元へ造り変える

点と線による構造がわかりやすいガレージバッグホルダー。ポールとロープのシンプルな構造で、総重量はわずか約50g

ウォン氏が自然の中から見出したシンプルな幾何学模様がもたらすのは、無駄がなく美しいデザインだけではありませんでした。

「設計ではこの基本的な要素に集中することで、あらゆる面に神経を行き届かせ、素材を正確に使用することができます」とウォン氏。

点と点の接続、線の方向、面の使い方などを熟慮し、全てが最高の状態で機能するよう慎重に計算され尽くして生まれるマウントディメンションのギア。それらは軽量であることを維持しながらも、耐久性や機能性にも効力を発揮しています。


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