ガイロープおすすめ19選!結び方や自在金具の使い方、パラコードとの違いを解説

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ガイロープとは?

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ガイロープは張綱(はりづな)の総称で、キャンプではテントやタープを設営するのに使います。テントなどを購入したときに一緒に付いていることが多く、キャンプには欠かせないアイテムのひとつです。

テントなどを設営するためにガイロープを使用しますが、いくつかの付随した役割もあるため、それぞれ解説していきます。なお、パラコードと呼ばれるロープを使用している人もいますが、もともと別の用途があるロープです。ガイロープとの違いもあわせて紹介するので、購入を検討している人は参考にしてみてください。

ガイロープの役割

ガイロープの役割を、それぞれ解説していきます。

1:風などに対する強度が上がる
テントなどの設営時に、ガイロープをピンと張ることで風などに対する強度が上がります。しっかり固定されることで風を受けても動きにくくなるため、倒壊するリスクも避けられます。

逆に張りがゆるい状態だと、風の揺れによりペグがどんどんズレることで抜けてしまったり、ポールが風に耐えられず折れてしまったりなど、テントやタープが倒壊する危険も。そのためガイロープをしっかり張り、強度を上げることが重要です。

2:雨による内部への浸水を防ぐ
テントやタープは雨などの浸水を防いでくれますが、ガイロープをしっかり張ることでその役目を果たせます。張りがゆるいとカバー範囲が狭くなり、結果的に浸水範囲が広くなることも。

特にグランドシートを敷いている場合は、カバー範囲からはみでるため雨を受けて浸水しやすくなるのです。ガイロープをしっかり張れば雨が吹きこんでくるのを抑えられるため、できるだけ浸水を防ぐことにつながります。

3:(ダブルウォールテントの場合)結露を軽減するすき間をつくる
フライシートとインナーテントの2重構造をしたダブルウォールテントは、2つの間にできるすき間により結露が軽減される特徴をもっています。ガイロープをピンと張り、しっかりすき間をあけることで、その効果を存分に発揮します。

4:きれいに設営できる
ガイロープをしっかり張ることで、テントなどの生地にたるみがなくなり見ためがきれいに設営できます。

テントなどの設営でガイロープを使いますが、このように付随した役割も重要になります。きちんと効果を得られるよう、何のために使うのかを理解しておくことが大切です。

パラコードとの違い

パラコードの正式名称はパラシュートコードといい、パラシュートと体をつなぐために使われるロープのことを指します。安価で手にはいり、汎用性も高いのでガイロープの代用として使われることも。

ただし通常のガイロープより細くつくられており、自在金具が抜けやすいなどの難点があるので注意しましょう。なおランタンを吊るしたり、簡易の物干しロープにしたりなど、手軽に使うロープとしては最適です。パラコードをガイロープの代用として使うのであれば、つぎに紹介するガイロープの選び方を参考にして選んでみてください。

パラコードを詳しく知りたい方は、下記の記事もあわせて確認してみてください。

パラコード使いこなせてる?おすすめ14選と活用方法を紹介


ガイロープの選び方

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ガイロープの選び方には5つのポイントがあります。

  • 長さで選ぶ
  • 太さで選ぶ
  • 編み方で選ぶ
  • 素材で選ぶ
  • 機能性で選ぶ

それぞれ紹介していくので、どのように選べばいいか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

長さで選ぶ

ガイロープの長さは、使用する用途に応じて選びましょう。自在金具などを使い長さを調整することを考慮して、一般的なテントなら3m、高さ2mのタープなら4mあればよいといわれています。なおタープの高さが2mを超える場合は5mあると安心でしょう。

慣れないうちは、手持ちのテントに付属しているガイロープの長さを参考にすれば、簡単に確認できます。

太さで選ぶ

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太さは強度に直結するため、ガイロープを選ぶときの重要なポイントです。強度や重量などのバランスがよく、扱いやすい4~5mmの太さが推奨されています。これ以上太くなると強度が増す一方、結びにくくなったり、重くなったりするため扱いづらくなります。

細すぎると使用中に切れてしまい、テントなどが倒壊する危険があるので注意しましょう。

編み方で選ぶ

ガイロープは編む糸の本数に比例して耐久性が高くなります。なお、ガイロープは明確に糸の本数が記載されていないため、表記されている編み方を参考にしてみましょう。

編み方は主に「3打ち」や「5芯」などがありますが、これはロープがどのような構成になっているかを表します。3打ちは最もポピュラーなロープの編み方で、複数の糸を束ねてひとつの芯とし、3つの芯でつくられたロープを指しています。5芯は束ねられた糸が、5本で構成されたロープのことです。

テント用のガイロープであれば耐久性は備わっているので、そこまで気にしなくても問題ないでしょう。

素材で選ぶ

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ガイロープの素材には「ポリエステル」「ポリプロピレン」「ナイロン」の3つが主に使われています。

ポリエステルは、高い機能性を持ちながらも比較的安価なので、はじめてガイロープを購入する人におすすめ。耐水性に優れているため急な雨にも耐えることができ、摩擦や紫外線にも強いのでアウトドアに適した素材です。

ポリプロピレンは、ポリエステルよりも安価なため価格を抑えたい人におすすめ。ポリエステルと同様に、水や摩擦には強い特徴があります。しかし、ほかの素材にくらべて強度や耐久性が低く、紫外線にも弱いため長期間ガイロープとして使うには注意が必要です。

ナイロンは、伸縮性と耐久性が優れているため、丈夫なガイロープを探している人におすすめです。デメリットとしては、水を含むと伸縮性が失われ固くなる点が挙げられます。雨などでぬれてしまうとロープが解きにくくなるため、天候が不安定なときは向いていません。

素材により特徴がことなるため、あなたが重要視するポイントにあわせて選んでみてください。

機能性で選ぶ

使い勝手のよさを重視するなら、「自在金具付き」や「反射材入り」などの機能性で選ぶのもよいでしょう。

自在金具付きは、新たに道具を購入せず使えるため、すぐに使いたい人におすすめ。

反射材入りは、ロープに足を引っかけて転倒するリスクを避けられるため、子ども連れや夜目がきかない人におすすです。ライトなどの光を反射するので、夕方以降の暗いときでもロープを認識しやすくなります。


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