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“異色のルーキー”が初優勝へ猛追『66』 かつて米ツアーでシード入りも「日本に来てよかった」

すっかり日本にもなじんでいる様子のP・サイパン(右から2番目)。初優勝なるか?(撮影:福田文平)

<ECCレディス 2日目◇1日◇北六甲カントリー倶楽部 東コース(兵庫県)◇6516ヤード・パー72>

かつて米国ツアーで戦っていたタイの25歳、P.サイパンが日本での初優勝に向け「66」のビッグスコアをたたき出した。これで一気にスコアはトータル6アンダーになり、同じ昨年11月のプロテスト合格組ウー・チャイェン(台湾)とトップに並んだ。

「6アンダーは自己ベストタイ。パッティングが良くなったことが好スコアの要因」と、25回だったパット数が順位を押し上げた。特に後半5バーディを一気に奪い、初日30位タイからの猛追。「66」はこの日のベストスコアにもなった。

2016年から米国を主戦場にし、18年には賞金ランキング74位でシード入り。トップ選手の仲間入りを果たした。22年も5試合に出場したが、同年のプロテスト、QTを経て日本へ“移籍”。「同じタイ出身のO.サタヤ、S.ランクンから『日本ツアーが素晴らしい』と聞いていたので、トライすることに決めました。優しい方々がたくさんいるし、日本に来てよかった」と充実の日々を送っている。「ごはんも美味しい。天丼と蕎麦が大好き」と、すっかり舌もなじんでいるようだ。

昨年末のQTでは最終日に「80」と失速したことで、QTランク78位での開幕になった。ステップがメインになるが、2週前には「ブリヂストンレディス」でレギュラーツアーにもデビュー。最終的には43位だったが、初日を6位で滑り出すなどしっかりと予選通過も果たしている。

最終日は雨予報で、大幅な遅れなども見込まれる状況。天候は「心配です」と空を見上げるが、コースに出れば目指すのはただひとつ。「雨のなかでも精一杯プレーして優勝目指します」。平均飛距離250ヤード超の飛ばし屋が、力強いスイングを見せてくれるはずだ。

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