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三笘薫の活躍をスタンドで見つめたアーセナル冨安健洋、来季に向けた復活のシナリオ

写真:冨安健洋(提供:アフロ)
5月14日に行われたプレミアリーグ第36節「アーセナル対ブライトン」の一戦は、予想とは裏腹に0-3でアウェーのブライトンが勝利した。

アーセナルはこの敗戦で首位マンチェスター・シティとの勝ち点差が「4」となり、消化試合数もシティが1試合少ないため優勝の可能性が極めてゼロに近づいた。

事実上の終戦となったこの試合では、ブライトン所属の日本代表MF三笘薫が躍動。

対するアーセナル所属の日本代表DF冨安健洋は、怪我のためスタンドでこの注目の一戦を見守った。

躍動の三笘、険しい表情でスタンド観戦する冨安

2026年北中米W杯でベスト8以上を目指す日本代表の要となる三笘薫と冨安健洋の今季は、明暗がくっきりと分かれた。

シーズン序盤はベンチ要員だったが、カタールW杯前からレギュラーを奪い、公式戦10得点6アシストを記録しその圧倒的なドリブルでプレミアリーグ屈指のWGとなった三笘薫。

対して冨安健洋は、今季序盤からベン・ホワイトにスタメンを奪われ、ベンチ要員として使われていたが、満を持して先発出場したELスポルティング戦で足を滑らせて右膝を負傷し手術を要する重傷を負ってしまった。

三笘はこの試合で、奇しくも冨安からレギュラーを奪ったベン・ホワイトとマッチアップ。

得点やアシストこそなかったが、何度もドリブルでベン・ホワイトを翻弄し、改めてプレミア屈指のWGであることを証明して見せた。

本来であればマッチアップしていたのは冨安本人であった可能性もあったが、残念ながらスタンドから試合を見ることしかできなかった。

試合後2人は短い時間だが話をしたという。

三笘は、「早く治してほしい」といった内容の言葉を掛けたが、誰よりも冨安自身がそれを望んでいるだろう。

復活のシナリオは他チームへの移籍?はたまたアーセナル残留?

冨安がアーセナルに残留する場合、その環境は今季序盤戦よりもさらに厳しくなると判断できる。

右SBにおいてベン・ホワイトのサブという立ち位置ならばまだマシだが、チームはすでにガラタサライのDFサシャ・ブイの獲得間近となっている。

さらに左SBでは、レアル・マドリードのフェルランド・メンディを獲得する選択肢も十分にありえる。

冨安は怪我からの復帰が開幕に間に合わない可能性があり、シーズン開幕後右SBの3番手という立ち位置となる可能性が高いのだ。

移籍という選択肢はどうだろう。

膝の怪我をする前は、セリエAのユヴェントスやローマといったクラブが興味を持っていたが、長期離脱を繰り返すガラスのSBを本気で獲得する確率は低いと言えるだろう。

そうなると、やはりアーセナル残留が既定路線か。

実力のある選手なだけに、途中出場やカップ戦で好パフォーマンスを披露し、シーズン後半にスタメンを奪い返すことが、ベストなシナリオだと判断できる。

まずはしっかりと怪我をしない体を作ってもらいたいところだ。

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