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「空中戦はエクセレント」連敗アーセナルの中で冨安健洋には賛辞の声!現地メディアは「顔面踏み付け」に厳しく言及

顔に跡が残るほど激しく踏みつけられた冨安。多くの識者は、ゴッドフレイの踏みつけを故意だと判断しているようだ。(C)Getty Images
現地時間12月6日、プレミアリーグ第15節が行なわれ、アーセナルは1-2でエバートンに敗北、2連敗を喫して7位に転落した。

22年ぶりのリーグ8戦未勝利(2分け6敗)という歴史的な不調に陥っていたチームの本拠地に乗り込んだ「ガナーズ」だったが、一進一退の攻防の中で先にゴールを割られるもVARに救われ、逆に前半アディショナルタイムにマルティン・ウーデゴーの2戦連続弾で先制する。

58分にも相手のゴールがVAR検証の末にオフサイドと判定され、リードを保ったまま終盤に突入したが、79分にデマライ・グレイのシュートがクロスバーを叩いたところをリシャルリソンに頭で詰められる。さらに後半アディショナルタイムにはグレイのカットインからの弾丸ミドルをGKアーロン・ラムズデイルは見送るしかなく、劇的な逆転を許して今季6敗目を喫した。
冨安健洋は加入以来、リーグ12戦連続先発出場を果たし、個人のスタッツではボールタッチ数はチーム最多の97、パス本数は74で成功率は76%、キーパス(味方のシュートに繋がるパス)本数が1、空中戦が攻守合わせて5回で全てに勝利、タックルも2回とも成功、クリアが1回、インターセプトが2回という記録を残して奮闘を見せたが、チームの結果には結びつかなかった(専門メディア『WhoScored.com』より)

この試合では、自身の攻守のプレーよりも、28分に右タッチライン沿いでアランと競り合って倒された際、ベン・ゴッドフレイに顔面を踏まれたことが注目を集め、後に大きな論争の種に。出血を伴う軽い怪我を負いながらも、VAR検証でノーファウルと判定されたこの一件については、リバプールのレジェンドで、現在はコメンテーターを務めるジェイミー・キャラガーが、スポーツ専門チャンネル『Sky Sports』で「ゴッドフレイは幸運だった」と語り、レッドカードが提示されてもおかしくなかったことを示している。

その『Sky Sports』は、冨安のプレーについては10点満点の採点で、ガブリエウ・マガリャンイス、キーラン・ティアニー、ウーデゴーと並んでチーム最多の「7」を与え、英国公共放送『BBC』の視聴者投票による採点ではティアニー、ウーデゴー、ラムズデイルに次ぐチーム4番目の評価ながらも、数値は「5.18」と低めに止まった。
日刊紙では、『Evening Standard』が及第点の「6」で、寸評では「ゴッドフレイの踏みつけによる論争の渦中に置かれた。よく戦い、かなり堅実なプレーを見せたが、攻撃参加の機会は多くなかった」と記述。『THE SUN』は「攻撃的な右SBは両方の陣地で強い印象を与え続けた」と評した後、踏みつけで大きな怪我を負わなかったこと、44分のリシャルリソンのゴール無効を「幸運だった」と綴り、「グレイのカットインを止めるために、もう少し多くのことができたはず」と指摘したが、採点はチーム最高タイの「7」と高かった。

サッカー専門メディアでは、『football.london』も採点は「7」で(「8」のティアニーに次ぐチーム2番目の評価)、「背後から両足で幾つもの非常に良いプレーを見せた。クロスについても、自信を深めているようだ。ゴッドフレイによる日本人DFの顔面踏みつけがどうしたら退場になるのかは、マイク・ディーン主審のみが知るところだ」と、こちらもエバートンDFのプレーに対しては厳しい見方を示している。
同じく採点「7」の『90min』は「ゴッドフレイに顔をえぐられながらも、頼りになるプレーを続けた。空中戦はエクセレントだった」と称賛。ちなみにゴッドフレイに対する採点は「4」で、「冨安に対するプレーの後、どういうわけだがピッチに留まった」と寸評も厳しかった。逆に冨安に厳しかったのは『sportskeeda』で、「ベストから程遠く、グレイを封じ込めるのに苦労した。また、幾つかの場面ではポジショニングに誤りがあった」として、採点は守備陣では最低の「5.5」となった。

最後に、アーセナルの専門メディア『PAIN IN THE ARSENAL』は、連敗ということで全体的に採点が低い中で冨安に対しても「5」止まりとしたが、寸評では「右サイドで激しい格闘に巻き込まれたが、大抵は楽にマイボールとし、空中戦にも全て勝った。しかしこの試合では、連係プレーは“お休み”だった。顔を踏みつけられたが、相手には何のお咎めもなし。非常識な判定だ」と概ねポジティブな内容となった。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】冨安がゴッドフリーに顔を踏みつけられた決定的瞬間! VARチェックではノーファウルになったが…

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