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藤田寛之が感じる同門・宮本勝昌の強さと、60歳優勝・久保勝美に見たシニアの奥深さ

シニアオープン制覇へ闘志を燃やす藤田寛之(撮影:米山聡明)

<2023年度(第33回)日本シニアオープンゴルフ選手権 事前情報◇13日◇能登カントリークラブ 日本海・はまなすコース(石川県)◇6993ヤード・パー72>

明日9月14日にシニアゴルファー日本一を決める「日本シニアオープン」がスタートするが、昨年大会2位の藤田寛之(54歳)が意気込みをコメント。8月のファンケルクラシックで優勝した、同じ芹澤信雄を師匠とする同門・宮本勝昌(51歳)を絶賛した。

「シニアになって回る回数が増えてきて、そのたびに『こいつには勝てねぇな』と感じる。ティショットは飛ぶし,アイアンも切れる。皆さん、ロングゲームの宮本と思っているでしょうが、40代になってすごくショートゲームも練習して結果に出ている。粘り強いしパワーもある、今、彼がシニアでナンバーワンじゃないですかね、強烈に強い」。

対して自分の調子に関しては、「可もなく不可もなく。調子は悪くないけれど、ショットが思いどおりにいっていない。今シーズン、優勝争いがないのもちょっと残念なんですけどね」とトーンダウン。「昨年のことはほとんど忘れましたし、振り返ってもしょうがない。今年、どういう結果を出せるかが大事であり、自分自身への挑戦」と慎重に言葉を選んだが、一方で先週のコマツオープンで優勝した久保勝美を持ち出し、自らを奮い立たせた。

「60歳で優勝だから、感動すら覚えます、いいシーンを見させてもらいました。ゴルフは何が起きるか分からない。高橋勝成さんも73歳で上手だし、先輩方のゴルフを見習います」。

粘り強さといえば、宮本以上に藤田の専売特許。ラフが長いだけに、我慢大会になればなるほど藤田の存在がクローズアップされてくる。「大会自体の雰囲気にメジャー感があり、内側からやる気が出てくるものが少し感じられる。できるだけ上の位置で回って、この大会を楽しみたい」と、静かなる闘志を燃やして明日への最終調整に汗を流した。

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