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シード争いも残り1試合…渋野日向子、勝みなみの“現在地” 来季の出場権はいったいどうなる?

渋野日向子の来季米3年目はどうなる?(撮影:鈴木祥)

4試合のアジアシリーズを終えて、2023年シーズンは残り2試合。とはいえ、最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」に出場できるのはポイントランキング上位60人のみに絞られるため、同80位までに与えられる来季シード権の争いは今週の「ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」で決定する。

前週の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」を終えて、日本勢で最上位につけているのは10位の古江彩佳(1751.275pt)。16位に笹生優花(1452.379pt)、17位に畑岡奈紗(1410.098pt)が続いている。西村優菜は637.384ptで48位。この4人はすでに最終戦出場に当確ランプを灯し、来季シード権は確定させた。西村はルーキーイヤーでのシード獲得となる。

一方で、シード争いの渦中にいるのが勝みなみと渋野日向子。TOTOジャパンクラシックは予選落ちがない4日間大会のため、母国でのビックポイント獲得を目指したが叶わず。勝は78位(374.030pt)、渋野は81位(349.827pt)として、ここからラスト1試合でキープ、もしくは滑り込みを狙う。

現在80位につけるエミリー・ペダーセン(デンマーク)は352.876pt。渋野との差はわずかに3ptと、逆転可能な位置にはつけている。昨年の80位は379.84ptで、それに対してはおよそ30ptのビハインド。今週の試合では単独25位なら35pt、単独30位でも25ptが獲得できるため、このあたりの順位がひとつの目安となりそうだ。

もしランキング80位からもれれば、シード落ちが確定する。だが、ここで確認しておきたいのが、来季の試合に出場できないわけではないということ。ランキング81~100位は“準シード”となり、カテゴリー11『ポイントランキング81~100位』でのエントリーが可能となる。つまり、再び年末の米最終予選会(Qスクール)を受験する必要はない。このカテゴリーは、カテゴリー14『Qスクール(予選会)トップ20』よりも上にあたるため、実質的に第1回リシャッフルまでの出場権がほぼ約束されている状態ともいえる。

渋野は22年のQスクール20位で米ツアー出場権を得たが、それによる出場優先順位は149番目だった。2月からのアジアシリーズには自力での出場が叶わなかったが、シーズンが本格的に始まる3月下旬からは、無事にエントリーできていた。例年通りであれば、もし今年80位からもれたとしても、優先順位は110番台になりそう。さらに、例年5月に行われるリシャッフル(出場優先順位の見直し)を突破すれば、さらに優先順位は上がり、出場試合数はより増えていく。

とはいえ、もちろん目指したいのは“シード権確保”の80位以内。勝、渋野にとっての大事な一戦が幕を開ける。

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