• HOME
  • 記事
  • その他
  • 40歳からスポーツ業界に転身し最前線へ進んだ男が語る、人脈やネットワークの重要性

40歳からスポーツ業界に転身し最前線へ進んだ男が語る、人脈やネットワークの重要性

それぞれが持っている得意分野は、すべてスポーツ業界で活かせるチャンスにつながっている。

オクタゴンはアメリカに本社がある企業で、主にスポーツ選手のマネジメントと、スポーツ協賛コンサルティングやスポンサーシップの権利活用など、広範でのスポーツマーケティングを行っています。過去にはフィギュアスケートの荒川静香選手や、現在スポーツ庁長官を務めている鈴木大地さんのマネジメントも担当していました。

現在は、BMXライダーの三瓶将廣選手をサポートしています。彼が活躍しているBMXは、2008年の北京大会から五輪の正式種目にはなっているものの、なかなか見る機会がなくレース環境も日本には少ないのが現状です。今後は三瓶選手が2012年に起業した一般社団法人「システマティックBMX」に支援をしながら、競技の普及などの裾野を広げる活動を行い、それと同時に五輪に出るようなトップ選手の強化育成に励んでいきたいと思っています。

メジャースポーツで活躍する選手のマネジメントで安定的な収益を上げることは非常に重要ですが、今はまだマイナーでもこれから可能性のあるスポーツの普及・育成や選手の強化にチャレンジすることも、やりがいのある仕事です。

自分自身はサッカービジネスからスポーツ業界に入り、サッカービジネスだけでやっていくという選択肢もありましたが、過去の経験を広く活かせるのはスポーツ全般に関わる仕事だと思っていました。私は対法人の営業をずっとやってきたので協賛販売などの仕事をしていますが、時々自分の扱っている商材がスポーツに関連しているだけで、本当にそれが純粋なスポーツの仕事なのか疑問に思うこともあるんです。

ただ、別の見方をすれば、それぞれが持っている得意な分野や今までやってきたことは、すべてスポーツ業界で活かせるチャンスがあると思うんです。『今までスポーツと全く関係のないことをやっていたからスポーツ業界に入ることは難しい』と思う必要は全くなく、どんなスキルでも活かそうと思えば活かせるはずです。興味のある競技や選手の近くであったり、ファンとのつながりの中であったり、自分が望む形で勝負をするチャンスはスポーツ業界に入った後でいくらでもあります。

そして、就職や転職といった人生のターニングポイントを迎えた際に必ず助けになってくれるのは、人間関係やネットワークです。スポーツの世界は本当に狭いですし、その中で人脈を構築しておくことは大きなアドバンテージとなるので、これからスポーツ業界を目指す方には一つ一つの出会いを本当に大切にしてほしいですね。

取材協力:NPO法人スポーツ業界おしごとラボ(すごラボ)

関連記事