最高の一瞬『会心の笑顔_宮里藍(ゴルフ)』

国内で華々しい活躍を見せ、2006年からアメリカ女子ツアーに参戦した宮里藍選手。各メディアがアメリカまで彼女を追いかけるようになり、私も彼女がきっかけで、男子ツアーも女子ツアーも撮影ということで、アメリカでの仕事が増えました。

2010年の宮里選手はとりわけ好調で、面白いようにアプローチやパットが決まり、良い写真が沢山撮れて、撮影していて楽しくなるくらい素晴らしいプレーをしていました。本人も楽しそうでした。6月には世界ランク1位にもなっています。

この年は開幕2連勝するのですが、これはシンガポールで行なわれた2戦目の優勝後の写真です。じつは表彰式の時は天気が悪かったのですが、その後のインタビュー中に天気が回復したので、もう1回撮らせてもらったものです。

好調時でしたし、なおさら各メディアの取材が殺到している状況でしたから、こうした撮り直しはタイミング的にも難しいところ。そんななか、時間を取ってくれたのがうれしかったですね。

宮里選手がすごかったのは、向こうの選手たちの輪にどんどん入っていったこと。日本人選手という感覚ではなく、最後はアメリカ女子ツアー選手の代表としてツアーを引っ張る感じの存在になっていました。

▼岩本芳弘(いわもと・よしひろ)

1974年、静岡県三島市生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒。在学中よりゴルフ雑誌 ALBAで仕事を始める。2002年からフリーランスとして海外での撮影を始める。現在も アメリカPGAツアーや海外のメジャートーナメントを中心に、国内外のゴルフトーナメ ントを撮影中

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