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148位から得たの経験「自分に対して厳しさを」 全英帰りの22歳・平田憲聖が『68』の好発進

全英帰りの平田憲聖は「68」の好スコアで初日を終えた(撮影:藤井孝太郎)

<日本プロゴルフ選手権 初日◇27日◇恵庭カントリー倶楽部(北海道)◇7441ヤード・パー72>

英国の経験を北の大地で活かす。先週行われた海外メジャー「全英オープン」に出場した平田憲聖は、リンクスの洗礼を浴びて2日間トータル14オーバー・148位タイで予選落ち。帰国直後のこの日は4バーディ・ボギーなしの「68」で回り、首位タイとビッグタイトルに向けて好発進を決めた。

全英オープン期間中に体調を崩して、火曜日に日本に到着。「あまりいい準備はできていなくて…。昨日は寝られましたけど少し疲れが残っています」と体調は万全ではないが、「1日を通してあまりピンチはなかった」と多くのホールでフェアウェイをキープして持ち味のステディなゴルフを見せた。

今季「~全英への道~ミズノオープン」でツアー初優勝を遂げた権利で出場した「全英オープン」では、すべてが刺激になった。「日本ではミスにならないものもミスになったり、レベルやコースも違う。自分に対する厳しさを変えないといけない。すべてがいい経験になった。これを次に活かすことができれば収穫になる」と“お土産”を持って帰ってきた。

「今日のラウンドはその経験が活きています」と胸を張る。リンクスの難しさとは違うが深いラフなど国内メジャー仕様の難セッティングに仕上げられたコースは、通常の国内ツアーのコースとは違う。「ラフに入ったときにどっちにミスした方がいいとか考えながらやりました。全英では毎ホール考えていたので、そこが(今日の)ボギーフリーにつながったかなと思います」。ミスしたときにもボギーになりにくい位置を考慮してグリーンを狙うなど、難セッティングでの対応力を見せた。

90回目の歴史を誇る今大会は、昨年の予選落ちに続いて2回目の出場となる。「メジャーですし、その年のプロ1位を決める大会。自分の中でも重きを置いている」と、今年はプロ日本一のタイトルを狙っている。

全英での経験を無駄にせず絶好の位置でスタートを切った。「まずはしっかり休んで、残り3日間自分のゴルフを通せればと思っています」。世界で得た経験を糧に日々成長していく。(文・小高拓 )

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