• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 3年前にV争いの地は好相性 土壇場の松山英樹、最終戦進出のシナリオは?

3年前にV争いの地は好相性 土壇場の松山英樹、最終戦進出のシナリオは?

松山英樹は大まくりの最終戦進出を目指す(撮影:GettyImages)

<BMW選手権 事前情報◇16日◇オリンピア・フィールズCC ノースC(米イリノイ州)◇7366ヤード・パー70>

米国男子ツアーがいよいよ佳境を迎える。レギュラーシーズンを終えてプレーオフシリーズ初戦も終了し、今週は第2戦の「BMW選手権」が行われる。先週終了時のポイントランキング上位50位までが出場し、最終戦の「ツアー選手権」に進むのは今大会終了時の同30位まで。年間王者への戦いが、ますます熱を帯びる。

BMW選手権には松山英樹も出場。今季はケガの影響などもあって不振が続き、先週の「フェデックス・セントジュード選手権」最終日の大まくりでなんとか同ランキング47位に滑り込み出場する今大会。過去9年連続で出場を果たしているツアー選手権への進出に向けて、正念場を迎える。

9年連続での出場は現在の最多連続出場記録で歴代2位。ダスティン・ジョンソン(米国)が13年連続出場という記録を持つが、「LIVゴルフ」への移籍で、すでにこれも途絶えている。歴代2位の記録を10年連続に伸ばすためには、今週の結果次第となるが…。

ここで、松山の最終戦出場シナリオを見てみる。現在の47位から30位内に入るのはかなり厳しい。PGAツアーによると、松山は4位タイ(3人まで)が最低条件で、5位以下になった時点で連続出場が途絶えることになる。

ツアー選手権出場者には翌年のメジャー大会出場権などが付与され、翌年から2年間のシード権も与えられる。年間王者になれば5年間のシード権と、最強決定戦に進むメリットは大きい。世界ランキング上位の資格でメジャーの出場は叶うが、ここで出場権を獲得することは一つのステータスともなっている。松山の世界ランキングは34位。また、21年「マスターズ」優勝の資格で当面のメジャー大会出場権保持するが、まずはツアーのトップ30に入るため、最後の勝負に打って出る。

今年のコースは20年大会と同じオリンピア・フィールズCC。同大会では3日目を終えて首位タイ。最終的にはジョン・ラーム(スペイン)とダスティン・ジョンソン(米国)に2打およばずプレーオフに進めなかったが、相性は間違いなくいい。最終的にアンダーパーが5人だったハードなコースで、一発逆転に向けた松山の奮闘が期待される。

関連記事