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PGAツアー“スーパーシーズン”を振り返る マスターズ優勝とその後【松山英樹編】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

松山英樹のスーパーシーズンを振り返る(撮影:GettyImages)

ツアー選手権」の最終日。イーブンパーのプレーを終えて2020-21年シーズンのランキングを26位で終えた松山英樹は、「ちょっとゴルフをしたくないくらい、しんどい」と疲れ果てていた。これほどまでにへとへとになった松山を見るのは初めてかもしれない。肉体的にも精神的にもギリギリのところで最後まで走り続け、「よくもったなと思う」と、無事にシーズンを終えてホッとした表情だった。

松山英樹の靴底が変わったことになっている【写真】

松山にとって激動の1年だった。何よりも4月にアジア勢として初の「マスターズ」を制する偉業を達成した。松山にとっても“グリーンジャケット”を手にしたことは「そこだけはね、褒めたいなと思う」と振り返った。

ところがその一方で、「みんな激動と言うけれど、いい試合はほとんどなかった」と松山。27試合に出場してトップ10は3回、8年連続で最終戦のツアー選手権まで進んだが、「納得のできるシーズンではなかった」と厳しい評価だった。

それでも大きな変化はあった。一番はスイングコーチを迎えたこと。目澤秀憲コーチがチームに入り、初めてスイングのことを相談できる相手ができた。新しいチームとなって練習する時間でも笑顔が増えたようにみえた。成績が出ないときにはいら立ちも隠さなかったが、それでも新しい風は確実に松山の心境にも変化をもたらしただろう。

マスターズ・チャンピオンとなってからは、米国でも取り巻く環境が変わった。1番ティでは必ず「マスターズ・チャンピオン」とアナウンスされると大きな拍手で迎えられる。コースでは多くのファンが「ヒデキ!」、「マツヤマ!」と声援が飛ぶ。

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