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岩田寛が思う、前週V谷原秀人のすごいところは?「やる気なさそうに見えるのに…」

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 事前情報◇28日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>

岩田寛は前週の最終日、前半のアウトコースをプレー中に東北福祉大学の2つ先輩、谷原秀人がリーダーボードの一番上に立つのを確認した。その瞬間、「優勝すると思っていました」と感じた。結局、岩田の直感は正しく、谷原秀人が長野泰雅をプレーオフで下してツアー通算18勝目を挙げた。

中島啓太や蝉川泰果、金谷拓実ら若手が台頭する今シーズン、40代の日本人で優勝しているのは42歳の岩田と44歳の谷原の2人だけ。そして今週は、岩田がディフェンディングチャンピオンとしてあすの開幕を迎える。

岩田は前週の谷原の優勝について、「初日は午前スタートで帰ろうとしたら、雨で中断して谷原さんがロッカーに帰ってきたんです。『雨で飛ばないし、おっさんにはきつい』って言っていて、それで優勝じゃないですか。“はいはい”と思いました(笑)」と振り返る。ちなみに、谷原はその初日に首位と3打差の5アンダー・8位タイの好スタートを決めている。

そんな尊敬する先輩のすごいところはどこかを聞かれると、「やる気なさそうに見えるのに、いつも練習しているし、いつもうまくなろうとしている。僕は(調子が悪いと)ふてくされて練習しなかったりするけど、谷原さんはないですね」と、衰え知らずの向上心を挙げた。

谷原は「やる気なさそうに見えるのによく練習している」と岩田が言っていたことを聞くと、それは「お前だろ!」と笑った。そして、「自分がちょっとずつうまくなる、ということしかない。そこがうまくなれば、結果も絶対そんなに悪くならないはずっていうのはわかっている」と話した。

岩田は最後に「年間2勝はしたことないし、2連覇もしたことないし、ここでできたら幸せですよね」と力の入っていない声で意気込んだ。40代の2人が今週も若手の中で存在感を発揮しそうだ。(文・下村耕平)

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