
サッカー日本代表のW杯に向けた欧州遠征第1戦目が、いよいよ9月23日(金)現地時間14:25(日本時間21:25)に行われる。
対戦相手はアメリカ代表で、ドイツのデュッセルドルフにある「エスプリ・アレーナ」で開催される。
W杯に向けた大事な2連戦が始まる
日本代表のW杯に向けたテストマッチは、今回のアメリカ戦と9月27日に行われるエクアドル戦、そしてW杯初戦直前に行われるカナダ戦の3試合のみ。
特にこの欧州遠征の2連戦は、W杯に向けてチームの戦術を固める意味でも非常に重要な試合となる。
アメリカ戦の見どころは、「フォーメーション」
これまでの日本代表は、「4-2-3-1」と「4-3-3」をベースに戦ってきた。
W杯本番では、ドイツとスペインという優勝候補との試合があるため、アンカーを配置し守備を安定させることができる「4-3-3」で戦うことが予想される。
試合展開によって「4-2-3-1」へとシフトチェンジするオプションも確認しておきたいところだろう。
しかし、今回のアメリカ戦では、この2つとは違うフォーメーションが試されるのではないかという噂もある。
それが、「4-4-2(中盤ダイヤモンド型)」だ。
「W杯を2ヶ月後に控えたこの段階で新しいフォーメーションを試すはずがない」
普通ならそう思うのだが、試される可能性がある理由がいくつも揃っているがゆえに、十分にあり得る話なのだ。
「4-4-2」があり得る理由
この時期に「4-4-2」が試される可能性がある理由としては、以下のようなポイントが挙げられる。
・CFの大迫勇也のコンディションが不安視されている
・久保建英、伊東純也がクラブで2トップを経験し、結果を残している
・絶好調の鎌田大地や堂安律をトップ下で使える(久保や南野もプレー可能)
・南野拓実、古橋亨梧、前田大然、上田綺世といった2トップの適性のあるメンバーが多い
CFのファーストチョイスである大迫は、9月18日に行われたJ1リーグ第30節ガンバ戦で2ゴールを挙げ復活をアピールすることはできたものの、コンディションには不安が残る。
代わりとなるCFがいない状況ゆえに、久保建英のゼロトップを期待するファンまでいるほどだ。
しかし、前述したように、「4-4-2」にすることで、非常にバランスの良いチームになるだろう。
このフォーメーションで唯一のマイナス面は、森保監督から「彼自身が戦術」とまで言われた日本代表にとっての大きな戦力である三苫薫のポジションがなくなること。
ただし、ドイツとスペイン相手には後半の段階でリードされている展開になる確率が高いことを考えれば、三苫をジョーカーとして考えるのも悪くない。
アメリカ戦で森保監督がもし「4-4-2」を試すようならば、W杯2ヶ月前のこのタイミングで一気にチーム戦術が変わることとなる。
はたして日本代表がどのようなフォーメーションでアメリカ戦に臨むのか、要注目だ。
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