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大会通算獲得賞金額トップ!? 相性抜群コースでスピースが魅せた16年の復活Vを振り返る

2016年大会にて16番でロングパットを沈め吠えるジョーダン・スピース(撮影:GettyImages)

現地時間25日に開幕する米国男子ツアー「チャールズ・シュワブチャレンジ」。ジョーダン・スピース(米国)が2016年に同大会(当時の名称は「ディーン&デルーカ招待」)を制した際のハイライト映像を、米国男子ツアー公式インスタグラムが公開した。

動画の内容に触れる前に、16年にスピースが置かれていた状況を説明しよう。スピースはディフェンディングチャンピオンとして挑んだ「マスターズ」で、「立ち直るには時間がかかりそうだ」と語るほど、心に深い傷を負った。首位発進した最終日、前半に4連続バーディを奪って2位と5打差をつけ、誰もがスピースのマスターズ連覇を確信。しかし、アーメンコーナーの12番で「7」を叩いたところから調子を落とし、優勝を逃したのだった。

マスターズ後、約1カ月間試合を欠場したスピース。復帰戦となった「ザ・プレーヤーズ選手権」で予選落ち、続く「AT&Tバイロン・ネルソン選手権」では首位と2打差の2位でスタートしたものの「74」とスコアを落とすなど、悪夢のような日々が続いていた。

そんな中で迎えた16年の同大会。地元での開催に意気込むスピースは、トータル12アンダーの単独首位で最終日を迎えた。「また最終日にスコアを崩すのではないか」と、脳裏をよぎった人も多かっただろう。

しかし、スピースは強かった。動画に映されているのは上がり3ホールの連続バーディの様子。16番で長いバーディパットを沈めると、続く17番ではチップインでのバーディ奪取。最終ホールでは、堅実なマネジメントでグリーンにボールを運び、かなり距離が残るバーディパットだったが、完璧にラインを読みきって、悪夢を払拭する優勝を手にしたのだった。

実は、同大会と相性抜群のスピース。13年の初出場から予選落ちなし、優勝1回、2位3回を含む、計8回のトップ10入りを果たしている。手首の負傷が心配されているものの、同大会での通算獲得賞金額トップを走るスピースが、今季初優勝を飾るかに注目したい。

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