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原英莉花が米ツアーで限定ドライバーを投入していた! 最終日は292.5㍎を記録 「つかまって、前にボンって飛ぶ」

ヘッド自体はゴールドの限定モデルだが、ソールにあるオモリは市販品と同じものを使用しているため青い(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<ロッテ選手権 最終日◇15日◇ホアカレイCC(米ハワイ州)◇6573ヤード・パー72>

先週、ハワイで行われた米国女子ツアー「ロッテ選手権」。トータル1オーバーからスタートした原英莉花は、5バーディ・2ボギーの「69」で回り、トータル2アンダー・23位タイと順位を上げて大会を終えた。今年の海外初戦でまずまずの手応えを感じる一週間となった。

■オシャレ番長らしいゴールドの限定ヘッド

契約フリーとなって2年目の今年は、国内開幕戦からコブラの22年モデルのドライバー、『LTDx LS』を使ってきたが、今大会では同じコブラの見慣れない新作を投入していた。これはちょうど同社から発表されたばかりのもので、既に発売されている『エアロジェットLS』の青と白のカラーリングとは異なるものだ。

原がキャディバッグに入れたのは、コブラ生誕50周年記念作でモノグラム調も入った特別仕様。市販より明らかに高級感漂うゴールド&マットブラック選んだ点も“オシャレ番長”の原らしい。では性能はどうだろう。ぶっつけ本番で初日284ヤード、最終日292.5ヤード、4日間平均277.1ヤードを記録した新1Wを原はどう評価したのか。

「最初はヤマハレディースで使っていたもの(LTDx LS)を打ったんですけど、シュートっぽい、右に切れる球が出てしまっていた。それで持ってきていたヘッドを打ったら良かったので使うことに決めました。当たった感じが前のドライバーより重たくて、前にボンって飛んでくれて、右に切れることも少なかった。少しヘッドが重たいので、いつもよりもバランスも取れている感じがしています。それも効果として良かった。つかまったボールが打てたのでチェンジしました」

■現在13位の平均飛距離 タイトル奪還なるか

国内女子ツアーでは今年5試合に出場して、平均飛距離が246.40ヤード(13位)。昨季は平均255.24ヤードを飛ばして3位、2020-21シーズンは平均257.26ヤードで1位に輝いた飛ばし屋からすれば、今年の数字は物足りなく見える。ましてや、契約フリー2年目で制約なく自由に選べるため、ファンはより豪快な飛びを期待してしまうもの。

米ツアーに出場したタイミングで切り替えた『エアロジェットLS』は、コブラの50周年記念モデルだけあって、空力性能は過去最高。ヘッドスピードを上げやすいだけでなく、インナーウェイトの配置を含む低・浅重心で、ヘッドスピードが速いプレーヤーが低スピンで飛ばせる

原は使い慣れてきた最終日に平均292.5ヤードを記録したが、海外選手を見て自分はまだ「平均的な飛距離」だと感じたよう。「狭いところ(フェアウェイ)では置きにいくショットが身についてしまっているので、もっとパワフルにいきたいとすごく感じました」と、海外選手に刺激を受け、本来の飛距離を取り戻す考えだ。

50周年限定モデルのソールに配された2つのウェイトはの色は本来ゴールド。原はそこに市販品のブルーのウェイトを選び、「少しヘッドが重たい」というバランスアップが奏功した模様。今後、以前の『LTDx LS』よりもつかまった強く重いボールで、日本でも飛距離アップが期待できそうだ。

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