• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 畑岡奈紗は今季2戦目でトップ10入り 「ケガの予防になる」スイングで大きな“悩み”も解決

畑岡奈紗は今季2戦目でトップ10入り 「ケガの予防になる」スイングで大きな“悩み”も解決

体への負担も軽減。畑岡奈紗はショットに好感触を得ている(撮影:ALBA)

<LPGAドライブオン選手権 最終日◇28日◇ブレーデントンCC(フロリダ州)◇6557ヤード・パー71>

畑岡奈紗が今季2戦目でトップ10入りを果たした。2バーディ・3ボギーの「72」と1つスコアを落としたものの、コースに吹いた強風に多くの選手が苦しめられたなかしっかりと耐え、順位は前日の12位からアップ。トータル4アンダーの9位タイという結果に、「最低ラインはクリアかな」と及第点を与えた。

「スコアを落とさないように」とスタートしたラウンドは、6番パー5で木の下を通すショットをイーグルチャンスにつけた。「自分の理想通りのラインに出た」という納得の一打でバーディを先行させ、浮上への気持ちを見せる。

ただ、その後ボギーを重ねてしまったコースの難しさについて、こう話す。「普通の風ならタップインできる位置で止まっているボールが、追い風の下りになるとカップを2メートルくらい過ぎることも多かった」。風の影響もそうだが、2週間通じてなかなか決まらなかったパッティングを今後の課題にあげる。

それでも、今後へ向けて明るい材料も手にした。昨年から右の肩甲骨や首のあたりに張りを感じるようになっていたが、それが無くなってきていると明るい表情で話す。その要因として考えられるのは、スイングの改善。これまではトップからクラブをおろす際、体の後ろから出てきていたが、今は上から落とせているようになっているという。さらにウォーミングアップを変えたことなども、負担の軽減につながっている。

「これまでは体の回転が強すぎて、クラブを上昇させることができていなかった。それで体が痛かったけど、今週は無くなった。毎朝痛くて、それを気にしながら試合を続けていたけど、疲れ具合もこれまでとは違う。続けていけばケガの予防にもなると思います」

まだ“完治”とまではいかないが、今後が楽しみといえる。本人は「25歳になっちゃったので(笑)」と冗談めかすが、体のこともしっかり考える年齢にさしかかっているだけに、いい兆しだ。

フロリダでの開幕シリーズについては、「(22位タイだった)初戦は思うようにいかないこともありましたけど、今週はパッティングやショートゲームの課題はありながらも、ショットの感触は良くなった。そこは継続していければ」と総括する。

ここから米ツアーは再び“オフ”に入り、2月末にタイで開幕するアジアシリーズからリスタートとなる。「暖かいからこっち(フロリダ)にいたいけど…。アジアに向けて、時差が少なくなるので一度日本に戻ります」。この2週間で得た課題の調整に励む。(文・間宮輝憲)

関連記事