• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 「アース・モンダミンカップ」のギャラリーサービスがすごいことになっていた! 新技術『5G SAミリ波』とは?

「アース・モンダミンカップ」のギャラリーサービスがすごいことになっていた! 新技術『5G SAミリ波』とは?

専用のタブレットを受け取り、コース内全25カ所で撮影しているプレーの模様を自分が見たいときに、見たい場所を特定して閲覧(撮影:ALBA)

アース・モンダミンカップ 2日目◇23日◇カメリアヒルズカントリークラブ(千葉県)◇6650 ヤード・パー72>

賞金総額3億円、優勝賞金5400万円のビッグトーナメント「アース・モンダミンカップ」。高額賞金で注目を集めているトーナメントだが、他のトーナメントとはひと味違ったギャラリーサービスのきめ細やかさも、これまた秀逸で、話題を集めている。

■ダイヤモンドボックスシートではJALのスタッフがおもてなし
 
何が他のトーナメントと違うかといえば、まず挙げられるのは『ダイヤモンドボックスシート』だろう。高額チケットになるのだが、サービスの充実がスゴい。18番グリーンに隣接した完全空調完備の専用席で、『ホテル椿山荘東京』プロデュースの高級食材を使った料理をビュッフェで堪能。ゲストをもてなすのは『JAL(日本航空)』のスタッフだというから、至れり尽くせり。他にもコース内では優先観客席が設置されるなど、特典だらけだ。
 
そしてダイヤモンドボックスシート券のゲストに向けて今年から始まったサービスが、ソフトバンクの協力による、5G技術でのマルチアングル映像配信。これは9番ホールに設置された専用カメラの映像をはじめ、放送用に撮影されているコース内各所の映像をリアルタイムで視聴できるサービスだ。
 
■コース内全25カ所で撮影 見たいときに見たい場所の映像をいつでも視聴可能
 
専用のタブレットを受け取り、コース内全25カ所で撮影しているプレーの模様を、自分が見たいときに、見たい場所を特定して閲覧できる。特に9番ホールに設置された4台の5G対応スマートフォンで撮影された映像は、最新技術『5G SAミリ波』で配信されていて、安定した高画質の映像を堪能できるという。
 
このミリ波は、5Gの真の性能を引き出す方式と言われており、これによって、これまでとは比較にならないほど柔軟で、効率的なモバイルブロードバンド配信が可能なのだとか。一般ではエリア限定でサポートが始まっているが、スポーツ放映で使用されたのはこれまで数えるほど。ゴルフの放映網では“史上初”の導入だという。
 
実際にタブレットを借りて体験させてもらうと、テレビでは送り手側の意思により見る選手や場面を特定されてしまうが、このサービスでは見たい選手のプレーを直感的に選択して、瞬時に視聴できるのがうれしいサービスだと感じた。

■飲食無料のギャラリープラザ 簡易トイレには空調設備が完備
 
このトーナメントの秀逸なギャラリーサービスは、これだけではない。一般ギャラリーにも、きめ細やかなサービスを提供している。4つあるギャラリープラザでの食事や飲み物はすべて無料。ステーキ丼にさけいくら丼、ピザやホットドッグ、ハンバーガー、カツカレーなどとメニューも豊富。飲み物はソフトドリンクがペットボトルで配られる他、本格ドリップコーヒーも各所で配られている。これは出場しているプロたちも利用していて、すぐ横で人気の選手が食事をしていることもあるので、それも楽しみのひとつにもなっている。
 
そして驚くのが、簡易トイレ。ギャラリー向けにコースの各所に簡易トイレが設置されているが、今大会ではその簡易トイレに空調設備が設置されていて、蒸し暑い梅雨の時期でも快適な温度を保っていた。またシャワー洗浄機が設置されているのもうれしい限り。トイレが原因で観戦を敬遠してしまう女性もいると聞くが、これなら誰を誘っても困ることはない。
 
驚いたことはまだある。コース内にゴミがまったくと言っていいほど落ちていないのだ。ギャラリープラザでは多くのスタッフが、こまめにテーブルの消毒や片付けをしているし、コース内ではホウキとちりとりをもったスタッフが巡回していて、小さなゴミも拾い集めている。このおかげで、本当に気持ちよく観戦できる。
 
チケットは本戦4日間が各日1万2000円、ダイヤモンドボックシートが予選2日間は各日5万円で、決勝2日間は各日10万円から。他のトーナメントに比べて高額ではあるが、それだけの満足感はあるはずだ。

関連記事