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同い年の仲良しコンビ “はるちん”&“ここちん”がそろってV争いへ

2日間ノーボギーでV争い。復調の“はるちん”が逆転を狙う。(撮影:米山聡明)

<北海道meijiカップ 2日目◇5日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>

最終日は同級生対決!? ともに8位タイから出た同い年の川崎春花と櫻井心那がそろって優勝争いに名乗りを上げた。先週優勝の櫻井は「69」で首位と3打差のトータル7アンダー・5位タイ。一方、先週は優勝を祝う側だった川崎は「66」の猛チャージで首位と1打差のトータル9アンダー・2位タイに浮上した。首位に立つ元女王・鈴木愛は強敵だが、新世代がマッチレースを繰り広げる可能性もありそうだ。

昨季、メジャーを含む2勝を挙げた川崎は今季、不振に陥っていた。開幕4戦目の「アクサレディス」(3位タイ)以降は上位争いから遠ざかり、6~7月には国内で3試合連続の予選落ち。途中、海外メジャー「全米女子オープン」で予選通過(64位タイ)を果たしたことは「自分でもびっくり」の結果だった。

不振の原因が分からず「試合に行きたくなかったし、予選落ちした後、クラブハウスのトイレで泣いたりしていました」。それでも、周囲からアドレスで左肩が下がっているという指摘を受け、時間をかけて修正。「今まで感覚だけでやってきたので、どうなっているのか分からなかったけど、それが分かってきて良くなりました」。先週から感じていたショットへの手応えがこの日はスコアに繋がった。

一方の櫻井は直近の4試合で2勝と快進撃の真っ最中。今大会には2週連続優勝と、昨年2位のリベンジがかかる。「昨年は(レギュラーツアーに出るために)優勝しかないと思って臨んでいましたけど、今年は置かれた状況が違います。疲れもあって集中できていない部分もあるので、今の自分の精一杯を出して、優勝よりもスコアを重視したいです」と落ち着いた様子で話した。

2人が急速に仲良くなったのは、2021年度のプロテストでともに一発合格を果たしてから。お互いを“はるちん”、“ここちん”と呼び合う。「最近“ココナッツボーイ”とかって呼んでくるんですよ。私、ガールなんですけど(笑)」(櫻井)。ボーイは引っ掛かるようだが、ココナッツは自身のインスタグラムのアカウント名に採用するほどのお気に入りだ。

仲良しコンビでの優勝争いに向け、川崎は「昨年のステップアップツアー『ECCレディス』でも優勝争いをしました。まあ、私が負けたんですけど。だって(櫻井が)上手かったもん(笑)」。リベンジというよりはほのぼのムード。対する櫻井は「『ああ、いるなあ』って感じで、特に意識はしないです」とこちらは泰然自若だ。

レギュラーツアーでは初めてとなる2人そろっての優勝争い。どんなプレーを見せるのか。見逃せない最終日となりそうだ。(文・田中宏治)

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