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プロとして“フル参戦”中島啓太が考えるクラブ選びのこだわりとは?

テーラーメイド主催のトークショーに出席したメンバー。写真左からモデルの岸田タツヤさん、中島啓太、諸見里しのぶ、ハンドボール選手の土井レミイ杏利(撮影・田辺直喜)

「ジャパンゴルフフェア2023」が開催されていた3月11日(土)、テーラーメイドのブースでは、契約プロやアンバサダーを招いたトークショーが開催されていた。中でも大きな注目を集めたのは、アマチュア時代の輝かしい実績を引っ提げて、今季プロのトーナメントにフル参戦する中島啓太だった。

フル参戦1年目を見据えてこだわりのクラブ選び

中島は、2021年の国内男子ツアー「パナソニックオープン」で史上5人目となるアマチュア優勝を達成。同年10月には「アジア・パシフィックアマ」を制して、海外メジャー「マスターズ」の出場権を獲得するなど、アマチュアとしての王道を歩んできた選手だ。昨年9月にプロ転向し、まだ優勝こそないものの、出場6試合で2度のトップ10入りを果たすなど、確かな実力を見せている。

そして今季は、中島にとってプロとして初めて1年をフルに戦う年となる。それだけにクラブは入念のテストを重ねて選んでおり、そのこだわりについては、トークショーの中でも度々語られていた。

例えば、アイアンは9番〜6番までをマッスルバックの『P7MB』5番と4番だけはキャビティバックの『P7MC』をコンボで使用している。その理由について中島は、「テストする中で、マッスルバックのロングアイアンは飛距離が落ちやすいように感じました。キャビティバックは少し距離が出てくれるので、ヘッドの性能で飛距離が落ちにくくなるように調整しています」と話していた。

また、4番アイアンの上には3番ユーティリティを入れている中島だが、この番手に関しては2つのモデルを試合が開催されるコースによって使い分けているようだ。

『ステルス2レスキュー』はウッドに近い性能でやさしく、トーナメントの深いラフでも、ソールが滑ってくれて、ボールがしっかり上がってくれます。一方、『ステルス2プラス レスキュー』はアイアンに近い感覚で打てるので、ティショットでレイアップするホールが多いコースでバッグインします。アイアンのようにラインを出すイメージで打てますね」(中島)

ドライバーについては、最新モデルの『ステルス2プラス ドライバー』をすでに使用していて、試合でも好感触を掴んでいるという。

「前作は少し難しくて右へのミスがありましたが、『ステルス2プラス』は真っすぐ飛んで、距離も出ていたのですぐに替えることができました。ボール初速が上がり、スピン量が少し落ちたので距離が出ていますし、風にも負けないので、試合で活躍してくれました」(中島)

国内男子ツアーだけでなく、世界の舞台を見据えて戦う中島だからこそ、シビアな状況でも結果が出る、“やさしい”と感じるクラブを選んでいるようだ。アイアンで複数のヘッドを組み合わせるセッティングや、コースに合わせてUTを使い分けるアイデアはアマチュアゴルファーにとっても参考になる話ではないだろうか。

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