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中島啓太は国内未発表の『TP Reserve』でどれだけ平均パットを引き上げたのか?

国内男子ツアーで今季ここまで9試合に出場して、賞金ランク1位に立つ中島啓太。既報の通り国内未発表だが米国で正式発表されている『TP Reserve』パターを使用し始めた5月の「〜全英への道〜ミズノオープン」から前週の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」まで、5週連続で最終日最終組。
 
▶▶米国テーラーメイド、プレミアムミルドパター『TP Reserve』シリーズを発表
 
その週にいきなり2位 ➡ 2位T ➡ 優勝 ➡ 2位 ➡ 3位Tと、凄まじい好成績に転じているが、この『TP Reserve』のどれかに該当するのか。ソールには【TR‐B11】と刻印がある通り、『TP Reserve B11』という、LネックでB1ヘッドのプロトタイプと見られる。

米国テーラメイドは「薄く機械加工されたトップラインは、着想を得た『TP Juno』鋳造パターの9㍉と比較して、正確な8㍉となります。テーラーメイドのツアープロからのフィードバックでB1のブレードも長くなりました。【B11】は再発明されたLネックホーゼルを備え、機械加工でホーゼルバケットを短くし、エッジの半径を大きくした」とのこと。

▶▶中島啓太のパターがコレ!(画像多数)
 
中島は「TPリザーブは今までで一番しっかり音が出ますし、自分の好きな音で曲がるラインとか、ダブルブレークするラインで、細かいタッチまで自分の思ったように出せる」と言う。キャディを務める島中大輔氏も「パターを換えて明らかに良くなった。びっくりするくらい道具でこんなに違うのかなって。パターが良くなると、プレッシャーが減るからアプローチも良くなる」と驚く。
 
▶▶投入後に5試合連続トップ3! 「今までで一番音が出る」 中島啓太が使う“ノン”インサートパターの正体
▶▶島中大輔キャディが語る中島啓太の快進撃 「パターを換えて明らかに良くなった」

では、実際に使用する前と後でどのくらい数字が違うのか? 今季はフェースインサート入りの『TPコレクション ハイドロブラスト ジュノ TB1 ツアートラスヒール』で開幕したが、開幕から4戦、溝入りでノンインサートに替えてからの5戦の平均パットが下記だ。
 
🟡開幕からの4戦――1.76255(60位相当)
🟢替えて直近5戦――1.705848位相当
🔴今季9戦の平均――1.7311(28位)
 
上記のように『TP Reserve B11』にして平均パットを0.05671減らすことに成功。島中キャディが今年に入ってショットの精度は「超トップレベル」と話す通り、現在トータルドライビング1位、パーオン率2位、バーディ率1位、パーセーブ率1位の中島。最後のピースががっちりハマると無双状態になるのも必然だった。

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