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108ホールを戦う秘訣は「フルスイングしない」 吉田優利が“省エネゴルフ”で2位まで浮上

2位タイに浮上した吉田優利。省エネゴルフで来季出場権をつかみにいく(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<Qシリーズ(米国女子ツアー最終予選会) 5日目◇4日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>

5位タイからスタートした吉田優利が、第4ラウンドに9バーディ・2ボギーの「65」と爆発。トータル18アンダーまで伸ばし、西郷真央らと同じ2位タイであすの第5ラウンドに進んだ。

「きょうは朝からずっといい感じで回れました」。前半から2つ伸ばすと、後半に入りその勢いはさらに加速。11番パー4では「難しいラインだった」という7メートルを沈めた。さらに13番からは4連続バーディ。このうちティショットを右に曲げた15番パー4は、その後に20メートルのロングパットを決めて伸ばしたもの。本人も「すごかったです(笑)。ボギーがバーディになったようなラッキーバーディでしたね」と振り返るほどのハイライトシーンになった。

もちろん、きっちりショットをつけて奪ったバーディが多く、あす以降も盤石といった印象を与える。そんな残り2日間のキーワードに挙げるのが「省エネ」だ。渡米直前には、国内ツアー今季最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場。大会3日目は、降雨によるコースコンディション不良のため一日休養に充てられたものの、やはり疲れは残っている。6ラウンドの長丁場で飛ばし過ぎは禁物、というわけだ。

ここからも体力をセーブしながらのラウンドを心がける。「ずっと練習もしないし、ショットもフルスイングはしていないです」。さらに「しっかり寝ています。きょうはスタートも遅かったですし、しっかり寝ました」と回復にも余念がない。最後まで余力を残したまま、ツアーメンバー入りを果たすつもりだ。

「いい意味で、ただゴルフをしているだけという感じ。ストレスもないですね」。スコアのハイペースぶりとは裏腹に、ゆったりとした気持ちで日々のラウンドに向き合っている。(文・間宮輝憲)

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