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【サッカー】W杯目前、盛り上がる移籍市場 最大の移籍劇や気になる金銭事情を解説

欧州サッカーシーンでは9月1日に夏の移籍期間が終了を迎える。2022-23シーズンはカタール・ワールドカップ(W杯)を控えるシーズンということもあり、世界各国のクラブが積極的に補強を敢行し、さまざまな大型移籍が実現した。ビッグビジネスとして何百億という莫大なお金が動くサッカー界の移籍金やその種類、さらには歴史を揺るがした移籍劇などを通してサッカー界の移籍について探っていきたい。(文・井本佳孝)

選手の“商品価値”を示す移籍金

サッカー界における移籍関連の話題で一番目を引くのが移籍金だ。移籍の噂を伝えるニュースや移籍が決まった際などに、新天地とともに動いたお金が注目を集め、見出しを賑わせる。移籍金はチーム同士の取り引きによって決められるもので、選手を獲得したいクラブが所属先のクラブに対して選手の“商品価値”に相当する額を支払うことで移籍が成立する。基本的には所属先との契約がまだ残っている選手を獲得する際に発生するもので、契約が満了していないことに対する違約金の意味合いも持っている。

若い選手は将来性も見込んだ期待も込めて高値がつく。ドルトムントからマンチェスター・シティに今夏移籍した22歳の若手No.1ストライカー、アーリング・ブラウト・ハーランドの取引きではドルトムントに5140万ポンド(約83億円)が支払われ、スウェーデン代表FWで22歳のアレクサンダー・イサクは7000万ユーロ(約98億円)という高値でレアル・ソシエダからニューカッスルに電撃移籍した。

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アレクサンダー・イサク(Photo by Valerio Pennicino – UEFA/UEFA via Getty Images)

また、今夏レアル・マドリードからレアル・ソシエダに移籍した日本代表MF久保建英は両クラブの“共同保有”という形で新天地に加入している。契約は5年間での完全移籍だが、レアル・マドリードは50%の保有権を所持しており、今後の久保の活躍次第では、復帰させることも可能なオプションがつけられている。

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久保建英(Photo by Masashi Hara/Getty Images)

一方で、所属先との契約が満了した選手が新たに移籍先を選び新天地を求めるケースがあり、「フリー移籍」や「0円移籍」といった呼ばれ方をする。獲得を希望するクラブが選手の元の所属先に支払う移籍金が発生しないため、クラブ側としては年俸を上乗せできたり他に資金を投入できるメリットがある。近年では、財政難に陥ったスペインの名門バルセロナが、このフリー移籍を使って多くの選手を獲得している。

2017年PSGに電撃移籍したネイマール

サッカー界における歴史的な移籍を振り返ってみたい。まずは、現役時代はフランス代表の司令塔として活躍し、監督としてもレアル・マドリードをチャンピオンズリーグ(CL)3連覇に導いたジネディーヌ・ジダンだ。2001年にセリエAのユヴェントスからレアル・マドリードへ移籍した際の額は7750万ユーロ(当時約93億円)で、当時の史上最高額を更新するビッグディールであった。“銀河系軍団”と呼ばれた歴史的チームで背番号5を背負ったジダンは、2001-02シーズンのCL決勝で伝説的なボレーシュートを決めレアル・マドリードを優勝に導くなど、その移籍金に負けない伝説を残した。

そのジダンの移籍金を塗り替えたのがスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドだ。プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドで世界的な選手に成長したロナウドは、2009年夏にレアル・マドリードに加入したがこの移籍金は9400万ユーロ(当時約129億円)と言われ、100億円を超える大型移籍がこのロナウドの移籍後にみられるようになった。レアルで絶対的ストライカーとして君臨したロナウドは、リオネル・メッシとともに世界最高の選手としてサッカー界の歴史にその名を刻んでいる。

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クリスティアーノ・ロナウド(Photo by David S. Bustamante/Soccrates/Getty Images)

そして近年を代表する大型移籍がブラジル代表の10番・ネイマールである。2017年夏に当時所属していたバルセロナからの移籍騒動に発展すると、ネイマールに設定されていた契約解除金をフランスリーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)が支払い電撃移籍が成立した。この額は2億2200万ユーロ。日本円にして約290億円だ。高騰を見せるサッカー界の移籍金だが、その中でも5年前に起こったネイマールの移籍はサッカー史に刻まれている。

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ネイマール(Photo by Aurelien Meunier – PSG/Getty Images)

(次ページ「冬の移籍市場はカタールW杯後の来年1月」へ続く)

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