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2023年に改正された16のゴルフルール総まとめ! 改正のポイントを徹底解説

3.「競技委員をやる!」というルールマイスターならチェックしたい5つの改正点

競技委員をやる機会の多い方や、ルールを全部把握しておきたいという方は、以下の5つも確認しよう。

  • 【12】スコアカードにハンディキャップを記載する責任が競技委員会側にあると明記された
  • 【13】どのエリアであってもプレーの線を示すために物を置くと一般の罰が科されることになった
  • 【14】キャディーが立ってはいけない区域とタイミングが明文化された
  • 【15】グリーンリーディング資料の使用制限がグリーン上でのストロークに限定された
  • 【16】レフェリーがライを悪化させた場合に復元できるようになった

【12】スコアカードにハンディキャップを記載する責任が競技委員会側にあると明記された

2023年の改訂では、ハンディキャップ競技において、各プレーヤーのハンディキャップを記入することが、競技委員会側の責任となった。

これまでハンディキャップ競技では、スコアカードに自分のハンデキャップを正しく記入することはプレーヤーの責任であり、誤った情報が記入されたスコアカードを提出した場合、競技失格となる可能性があった。

しかし、今回の改正により、運営側はスコアカードを受け取った時点で、「プレーヤーのスコアを加算すること」「競技のためのハンディキャップストロークを計算し、ネットスコアを計算するために使用すること」の責任を負うことが明文化された。
  

【13】どのエリアであってもプレーの線を示すために物を置くと一般の罰が科されることになった

これまでプレーの線を示すために物を置くこと自体の禁止はパッティンググリーン上の球をプレーする場合に限られていたが、2023年の改正では、コース上のどのエリアであっても、プレーの線を示すために物を置くことはできなくなった。

この規則に違反、つまりプレーの方向を示す目印として物を置いた時点で一般の罰を受けることになり、ストローク前に取り除いても罰を免れることはできない。
 

【14】キャディーが立ってはいけない区域とタイミングが明文化された

プレーヤーがスタンスをとった後にキャディが後方に立つことは規則違反となるが、2023年の改正によりどのエリアにいつから立ってはいけないかが明文化された。

立ってはいけない区域は「制限される区域」と呼ばれ、プレーの線の延長線上やその近くと定義されている。また、タイミングについては、スタンスのための場所に少なくとも片足を置いた時点からストロークを行うまでの間に立ってはいけないことと定められた。

【15】グリーンリーディング資料の使用制限がグリーン上でのストロークに限定された

2023年のルール改正により、グリーンリーディング資料の使用制限がグリーン上でストロークするときだけとなった。これまでは、グリーン外からパターを使ってカップを狙うときも使用制限があったが、今回の改正によって対象から外れた。

ちなみに、グリーンリーディング資料の使用制限が定められている理由は、グリーンを読む能力がパッティング技術の本質的な一部となり続けるため。縮尺やサイズを規定することで、資料ばかりを頼っての判断を防ぎ、プレーヤー自身の判断を促進させる狙いがある。

【16】レフェリーがライを悪化させた場合に復元できるようになった

2023年の改正によって、レフェリーが止まっているボールのライを悪化させた場合に復元できるようになった。例えば、ボールの捜索中にレフェリーがバンカー内に足跡をつけてしまったときなどに、元の状態に復元できるのだ。

ただし、これまでどおり、プレーヤー自身やプレーヤーのキャディ、そして自然の力によって悪化した場合は復元できないので注意しよう。他にも復元が認められるケースがあり、「【2023年ゴルフルール改正】ライが悪化した原因が『レフェリー』であれば復元可能に」で紹介している。

4.まとめ

2023年に改正されたルールは16個あった。2019年の大幅な改正と比べるとマイナーチェンジであるが、ゴルファーにとっては見逃せないものばかりだ。特に、競技に出る人、これから出ようと思っている人については、覚えておかないとスコアが左右されてしまうので、しっかり覚えておこう。

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