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伊達公子が考える「成長の秘訣」。大会が続く中で意識すべきこととは?<SMASH>

「伊達公子×YONEX PROJECT」キャンプの集合写真撮影で、ジュニアと談笑する伊達公子さん(左)。写真:スマッシュ編集部
 世界に羽ばたくジュニアをサポートするために、ジュニア育成プロジェクト「リポビタン Presents 伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」が、昨年ITF(国際テニス連盟)のジュニア大会「リポビタン国際ジュニア」を新設した。今年は、その大会の翌週に「岐阜国際ジュニア」も開催することになった。

 伊達公子さんはジュニアでも数大会連続で出場できる状況を作ることが大切という考えだ。「1大会だけではうまくピーキングを合わせられない場合や、ドロー運もあります。連戦していくことで調子が出ることもよくあることです」。昨年に大会を作った際も、神奈川県、山梨県で開催されるITFジュニア大会の翌週に、愛媛の大会をスケジューリングしている。

 ジュニアにとっては日本で4つの国際大会に連続出場できる機会となっている。伊達さんは、「国際大会になぜ出場しているのかを、しっかりと意識して臨んでほしいです。『出場してポイントが付いた』ではなく、なぜポイントを取っているのかを考えた上で戦ってほしい」と言う。

 そういう意識で大会に臨めば、考え方も行動も変わってくる。例えば連戦の中でのピーキングの持っていき方。「自分が大会初日からある程度調子が上がっている方がいいタイプか、前半を抑えた方が後半に調子が出るのか、自分の癖を知ることも大事。そういう色々なことを試す機会」としては、日本開催で不便を感じずに出場できる今回こそ最適だと言う。
  負けた後の過ごし方も重要な部分。「昨年の大会では負けた後に記念撮影をしている選手がいました」と振り返る伊達さん。初めての土地や国際大会に初出場だった場合、記念写真を撮りたい気持ちもわからなくはないと理解は示しつつも、もっと違う行動を期待している。

 例えば練習。大会が続いていると、負けた後に会場に留まっても、次の会場に行っても、良い練習ができる。「大会に出場している選手たちは、スイッチがオンの状態。そういう相手と練習ができるので、時間は短くても質は高くなります」。普段と違う練習相手と打つことで刺激も受けるだろう。

「大会会場は色々と吸収できる場所です。他の選手の試合を見ることもプラスになりますし、色々な人の話を聞ける機会でもあります」と、練習以外にも上達のチャンスが溢れている。その機会を逃すことなく、成長のきっかけにしてほしいのだ。
  逆に勝っている選手は、「自信は付いていますが、変なプレッシャーを自分にかけることが出てきます。『勝たなくてはいけない』という気持ちや『みんなが勝つと思っている』など。そういう葛藤は将来的にも良い経験になります」。

 ただし、ジュニアの場合は、連戦を戦い抜けないことの方が多い。「身体の疲労も出てきますし、気持ちの上でも疲れが出てきて、気持ちが折れるのが早くなる人もいます。『もういいや』と思ってしまったらそれまでです」。
  今週から「リポビタン国際ジュニア」が始まる。この連戦を自分のプラスにするのか、ただ参戦して終わるのかは、本人の意識次第だ。

■「リポビタン国際ジュニア」
(本戦:12月1日~5日/愛媛県総合運動公園/ITFグレード5)
■「岐阜国際ジュニア」
(本戦:12月8日~12日/岐阜長良川テニスセンター/ITFグレード5)

取材・文●赤松恵珠子

【PHOTO】「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT ~Go for the GRAND SLAM~」ジュニアたちが成長するキャンプの様子

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