佐藤彩香(一輪車)。笑顔の奥に秘める、世界総合王者への目線

今回は一輪車・佐藤彩香選手のインタビューです。お母様と共に一輪車の競技生活を語って頂きました。佐藤選手は小学校1年生から一輪車を始め、昨年カナダで開催された世界選手権「UNICON 17」の30mタイヤ乗り部門において世界一に輝きました。現在は専門学校に通いながら、世界大会での総合優勝を目指して競技を続けられています。

佐藤彩香(さとう・あやか):
1996年1月1日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身。一輪車選手、タレント。幼少期から一輪車を始め、2014年に行われた世界大会「UNICON17」のタイヤ乗り部門で優勝・世界一に輝く。

一輪車を始めたきっかけはテレビの企画

――まず、スポーツ経歴を教えてください。

小さい頃は水泳とバレエを少しやっていました。

――テレビの企画でY字バランスをされていましたね。体が柔らかいのはバレエの影響ですか。

そうかもしれませんが、私は一輪車界の中ではこれでも体が硬い方なんです。他に何かをやっていたわけではなく、中学の時は一輪車があったので家庭科部に入っていました。活動日数が少なかったからですね(笑)

――一輪車自体を始めたのはいつからですか。

小学校1年生の時です。その頃から芸能事務所に所属していたんですが、テレビの企画で一輪車に挑戦する企画があって。そこで乗れるようになってから、ずっと継続しています。

――そこから本格的に競技として始めたということですか。

いえ、大会があることを知ったのも、始めてからですね。「レベルが低いうちは大会には出られない」と思っていたので、頑張って練習しました。当時から、今所属している一輪車のクラブチームに入っていて、コーチから教えてもらっていました。

佐藤彩香練習の合間にガードレールの上で美しいY字バランスを披露

――今の佐藤さんの目標を教えてください。

まずは夏の全国大会で総合優勝すること。そして次の世界大会で総合優勝したいです!

――佐藤さんが得意な種目を教えてください。

100メートルが得意です。演技よりもレースの方が好きですね。

――一輪車ではなく、普通の部活をやってほしいとは思わなかったのでしょうか。また、一輪車を続けてきたことで彩香さんにどのような変化が出てきましたか。

【お母様】初めは単なるテレビの企画だったので、撮影までに乗れるようにしてください、と言われており、毎日胃が痛くなる思いでした(笑)。でも本人はすごく楽しかったようで、企画が終わってからもやっていました。

反面、同時進行でやっていた水泳は本当に嫌いだったようで。時間になると「頭が痛い、お腹が痛い」と言って(苦笑)。一輪車だけは意欲的に続けていたので、合っているのだと思って1本に絞ることにしました。

――使っている競技用の一輪車は、どこで作られているものなのでしょうか。

実はよく知らないんです(笑)。お父さんが全部メンテナンスしていて、朝起きると何か変わっている、ということがよくあります。

スプリント用は軽くなっていたり、演技用はかわいくなっていたり。前の方がよかった場合には、容赦なく戻すように言います(笑)

――将来的に、佐藤さんモデルの一輪車が発売されるかもしれませんね。

出したいですね。今一輪車は色の選択肢が少ないんです。スポークの部分をピンク色にしたりすれば、絶対女の子は喜ぶと思います。

佐藤彩香

いつもの練習コースでリラックスした表情を見せる

“世界一”は日々の練習の賜物

――練習はどちらでやるのですか。

所属しているクラブチームでもやりますし、家の前でやることもあります。家は道路沿いなので、練習していると車で横を通る人達が気になってこちらを見るんです。危ないので前を見て運転してほしいですけどね(笑)でもあえて車が来るのに合わせてスタートして競争したりもします!

――競技をしていて一番嬉しかったことを教えてください。

この前のカナダでの世界大会で初めて世界一に個人でなれたので、それがすごく嬉しかったです。でも目標は世界大会で総合優勝することなので、まだまだですね。

――一輪車はどちらに保管しているのですか。

家の玄関です。種目によって使い分けるので、3台置いてあります。

――どのような人が一輪車に向いていると思いますか。

体型はどのような人でも大丈夫だと思います。ふくよかな体型の方もいますので、誰でも出来ます。

――練習の頻度はどのくらいですか。

演技の練習は火曜日と金曜日に、レースの練習は日曜日にやって、あとは自主練習です。

佐藤彩香眩しい笑顔と一輪車の上で見せる真剣な表情とのギャップが印象的

――一輪車の面白いところを教えてください。

ありきたりかもしれませんが、競技者としてはレースで競り合って抜かした瞬間、いいタイムが出た時、できなかった演技ができた時などです。

――一輪車をやっていたからこそ起きた出来事があれば教えてください。

体力が付いたので、学校の授業などで持久走をやった時に負けなくなりました。あとはバランス感覚が養われるので、体育の空き時間にボールの上に乗って遊んでいたりもしました。鉄棒の上に立ったり、そこでY字バランスもできます。

――佐藤選手オリジナルの技はありますか。

もうかなり広まってしまいましたが、蹴り立ちという技です。一輪車を倒しておいて、サドルを蹴りあげてフォークの上に乗るというものです。

佐藤彩香

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