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「小さいころからの夢が叶えられるように」 プロテスト合格の馬場咲希、次は米最終予選会へ

馬場咲希は2位タイで見事合格!(撮影:福田文平)

<JLPGA 最終プロテスト 最終日◇3日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6419ヤード・パー72>

「良かったです。ドキドキしていました」。トータル12アンダーの2位タイで合格した馬場咲希(代々木高)は、ラウンドを終えるとホッと一息。まずは日本で“プロ”の肩書を手にした。

「66」をたたき出した3日目に比べると、ショット面などで納得いく場面が少なかったというが、それでも「70」とアンダーパーにまとめあげた。6番はレイアップした残り100ヤードの3打目を3メートルにつけてバーディ。8番パー3は、ティショットをバンカーに入れボギーが来たが、15、16番で連続バーディを奪い、最後は余力を持ってゴールテープを切った。

緊張感のあるラウンドだったが、最終日は同学年の清本美波(誉高)や、高木優奈、浅田実那との組み合わせで和やかな雰囲気のなかプレーでき、「楽しかったです」と笑顔もこぼれる。その高木が、ラウンド中に食い入るようにスコア速報を確認する馬場と清本を見て、「私は怖くて見られなかったのに…。(2人は)世界が違うなと思いました(笑)」と言ったのを聞くと、ノビノビとプレーしていた様子すら伝わってくる。

岡山県で無事4日間の大一番を終えたが、まだ来季の職場をかけた戦いは続いていく。11月30日からは、米アラバマ州で6ラウンドに渡る米国女子ツアーの最終予選会(Qシリーズ)が待っている。「きょう合格したのはホッとしているけど、最終予選会についてはまだホッとできない。ここから調整を頑張っていきたい」と、すぐに気持ちを切り替えていく。

ただ、今回の4日間は「やるべきことをやり通すことを意識していた」と言うように、米国挑戦に向けても取り組むべきことは変わらない。渡米後も普段通りのトレーニング、そして練習を重ねて、来るべき本番に向かっていく。

「小さいころから海外で活躍する夢があった。それを叶えられるように頑張りたいです」。プロとしての目標については、こう話す。まだまだ大きな目標への道の途中だ。「見ている人たちを勇気づけられるプレーがしたいです。楽しく笑顔で」。年末には米国の地で満面の笑みを浮かべる姿を見せたい。(文・間宮輝憲)

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