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「久しぶりに優勝が争いできる」稲見萌寧がワクワク笑顔の最終日へ

稲見萌寧が久々の優勝争いへ。復調の要因は?(撮影:鈴木祥)

首位タイが10アンダーで山下美夢有ら3人、1打差の4位タイには稲見萌寧ら4人。総額3億円、優勝賞金5400万円のビッグトーナメント「アース・モンダミンカップ」は、混戦を極める最終日を迎えることになった。

首位グループを1打差で追いかける稲見は「久しぶりに優勝争いができる絶好のポジション。あすは楽しみながら伸ばせたらいいなと思います」と、意気込んだ。

今季、稲見は開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で2位タイ、3戦目の「Tポイント✕ENEOSゴルフ」3位タイの成績を残したものの、その後「ヤマハレディース」で予選落ちを喫するや、そこから棄権を挟んで4戦連続予選落ち。直近5戦でも2度の予選落ちと低迷が続いていた。

シーズン開幕前にスイング改造に着手したのだが、それがうまくいかず、戦いながら再調整を進めた結果だった。連続予選落ちをしているころには「スイングのことを考えながらで、頭がいっぱいいっぱい。キャパオーバーなんです」と漏らしていたほど。だが、それもようやく向上の兆しを見せてきたようだ。

「だいぶ思いどおりに打てるようになってきて、心はスッキリしています。パッティングのフィーリングも良くなっています」と、うれしそうに話した稲見。実は復調のきっかけとなったのは、今週の月曜日に始めた練習だったという。

「新しく取り組んだことが、はまった感じです。インパクトを意識して、ゴルフ用のサンドバッグで打ち込む練習をしたら良くなりました。毎日やっていて、フェードボールがちゃんと出るようになりました」と、予選2日間が終わったときに明かしていた。「光が見えた」と、かつての賞金女王がその強さを取り戻しつつある。

最終日は1打先を行く、女王・山下美夢有を追いかける。新旧女王対決の行方から目が離せない。(文・河合昌浩)

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